
鍼灸は数千年前に中国で発祥しました。その後、東アジアの国々に伝わり、それぞれの国で独自のスタイルに発展してきた東洋の伝統医術の一つです。いわゆる「つぼ(正式には経穴と呼びます)」に鍼や灸で刺激して、東洋医学でいう経絡(気が流れる道筋)、西洋医学でいう神経系や循環系に影響を与えることによって、病気を治療したり予防したりすることができます。
現代において鍼治療は世界中の先進国で普及しており、現代医療を補う統合医療の構成要素として重要視されています。鍼灸の科学的な研究も増加・発展し、その成果が今では多くの医学学術雑誌に発表されています。日本では、独立・開業ができるという点、子どもから妊婦、スポーツ選手、高齢者まで幅広く使えるという点、薬物資源や高価な機器を使わなくてもできる経済性・簡便性に富んだ治療法としてエコロジカルな点、といった多方面から注目されています。
現代において鍼治療は世界中の先進国で普及しており、現代医療を補う統合医療の構成要素として重要視されています。鍼灸の科学的な研究も増加・発展し、その成果が今では多くの医学学術雑誌に発表されています。日本では、独立・開業ができるという点、子どもから妊婦、スポーツ選手、高齢者まで幅広く使えるという点、薬物資源や高価な機器を使わなくてもできる経済性・簡便性に富んだ治療法としてエコロジカルな点、といった多方面から注目されています。
鍼灸の臨床家があい集い設立した本学園は、一貫して豊富な臨床経験にもとづく実践的な教育を実施してきました。早い時期から臨床にかかわる講義やテーマを積極的に導入し、健康や生命に対する真摯で積極的な学習態度を持つことができるカリキュラムと言えます。大学においてもこの理念を変えることなく、鍼灸が国際的に普及した現状をふまえ、また、「学士」という学位を持つ教養を身につけた医療人として、社会に貢献するために、次のような鍼灸師育成をめざした教育カリキュラムを編成しています。
| 医科学系の講義・演習・卒業研究ゼミなどを通して、患者さんはもとより、他の医療専門家(医師や看護師など)に対して、伝統医術の概要と、現代的意義を科学の言葉で伝えられる鍼灸師をめざします。 | 専任教員だけでなく、独立・開業して、地域で、全国で名声を博しているさまざまな臨床家を講師に迎えて、伝統医療の高度な技術・知識・理念をさらに継続・発展できる人材を育てます。 |
| 施術所実習や学外見学で患者さんと接する機会を、また教養科目で自分自身を見つめ直す機会を提供することにより、知識や技術だけでなく、医療人として患者さんの気持ちを理解し、気づかうことのできる人格形成をめざします。 | 教養科目や学部共通科目を通して、グローバル化した現代社会で人々が求めるものを冷静に把握・分析し、伝統医療の社会的役割を理解して還元できるような業界・学術界のリーダーを養成します。 |
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鍼灸治療においては、刺鍼深度(鍼を刺す深さ)によっては内臓を傷つける危険性があります。また、清潔でない鍼を使用した場合、感染症を引き起こすこともあります。こうした危険性のない、安全な鍼灸治療を行うための研究は、日本だけでなくドイツやイギリスでもさかんに行われています。刺鍼深度については安全面のみでなく、深度による治療効果の違いも注目されており、EBM(科学的根拠に基づいた医療)という考え方に基づいた研究と臨床が進んでいます。
スポーツの世界には、体調を維持管理することにより競技能力の向上をめざす「コンディショニング」という考え方があり、これは東洋医学の考え方の一つである「未病治」に通じます。「未病治」とは「いまだ病まざるを治す」こと、つまり健康管理や疾病予防を表します。特に鍼灸治療は、疲労を回復し体調を維持管理することによって障害を予防し、ひいては身体能力を十二分に発揮するため競技能力向上に効果的とされ、スポーツの分野で注目されています。
