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鍼灸は数千年前に中国で発祥しました。
その後、東アジアの国々に伝わり、それぞれの国で独自のスタイルに発展してきた東洋の伝統医術の一つです。
いわゆる「つぼ(正式には経穴)」を鍼や灸で刺激して、東洋医学でいう経絡(気が流れる道筋)、西洋医学でいう神経系や循環系に影響を与えることによって、病気を治療したり予防したりすることができます。
現代において鍼治療は世界中の先進国で普及しており、現代医療を補う統合医療の構成要素として重要視されています。
はり師・きゅう師は、生涯有効の独立開業権が認められた厚生労働省認定の国家資格です。子どもからスポーツ選手、高齢者まで幅広く対応でき、薬物資源や高価な機器を使わなくてもできる経済性・簡便性に富んだ治療法で、エコロジカルな医療としても注目されている応用範囲の広い治療技術です。

数千年前に中国で発祥した伝統医学である鍼灸治療。いま、この「鍼灸」が世界で注目されています。WHO(世界保健機関)が、多くの症状に対して鍼灸治療の有効性を認めているほか、米国の国立研究所では、西洋医学の補完医療として効果があるという研究発表も出されています。ヨーロッパ諸国でも鍼灸治療は盛んで、フランスでは国民の20%以上が鍼灸治療を経験していたり、イギリスでも医師会が鍼に関するレポートを出版したりするなど、その注目度は非常に高いものがあります。また、ドイツでは莫大な研究費を使って鍼灸治療の研究が行われています。

プロ野球やJリーグなど日本のプロスポーツや実業団チームで活躍するトレーナー、さらにはオリンピックの日本代表に帯同しているトレーナーの多くが、鍼灸師の資格を持っています。また、海を渡ったメジャーリーグなどでも日本人鍼灸師が活躍しています。スポーツトレーナーはコンディショニングやけがの予防などが大切な役割になってくるため「自然治癒力を高める」「未病(病気寸前の状態)を治す」といった東洋医学の概念を持つ鍼灸治療が非常に重要になってきます。

近年、美容や冷え性の解消に、エステ感覚で鍼治療を利用する若い女性が増加しています。鍼灸師を雇うエステサロンも多くあり、「身体の内側から改善する」東洋医学の鍼治療が美容分野で脚光を浴びています。鍼で刺激することで、肌が活性化され、血流が良くなり、その結果、冷え性が解消されたり、化粧ののりが良くなったり、顔のむくみがとれたりするなどさまざまな美容効果があるといわれています。
