保護者の方へ

理事長メッセージ

森ノ宮医療大学 学長 荻原俊男

「本日は、森ノ宮医療大学・森ノ宮医療大学大学院の平成23年度入学式開催にあたりまして、ご来賓の皆様方、また保護者の皆様、家族の方々、誠におめでとうございます。
本来ならば、まずおめでとうと言うところでございますが、さきほど黙祷を奉げましたように、今年は大変な惨事が東北地方太平洋沖地震によりもたらされました。一瞬のうちに1万数千人の命が奪われてしまいました。このような惨事に、私どもは何をしたらいいのか、どんなことができるのか、皆様それぞれ考えておられることかと思います。

この災害にボランティア、医師、看護師等、多くの方々が活躍しておられ、それは頼もしい限りでございます。皆様も卒業した暁には、あのように活躍のできる医療人になっていただきたいと思います。

さて、改めて森ノ宮医療大学・森ノ宮医療大学大学院へのご入学おめでとうございます。在学生・教職員一同、心より歓迎いたします。
優れた医療人になるためには、医学的知識、医療技術、科学的思考を習得する必要があります。それに加え、病と闘う患者様への全人的医療の実践には、幅広い教養とそれを根幹とする豊かな人間性、生命をあずかる職業人としての責任感を育むことが重要です。「Medical knowledge(医学知識)」、「Medical technique (医療技術)」、「Liberal arts(一般教養)」、「Humanity (人間性)」、「Hospitality(誠意あるサービス)」等々といった言葉が意味するもの、その実践をしっかり学び、他者への奉仕の精神を持つ、品位ある医療人を目指していただきたいと思います。

「鍼灸学」は、末期癌患者の緩和ケアにおいて、補完代替医療の分野で最近特に注目を集めている分野です。
「理学療法学」は、高齢化社会を迎えた現在、看護・介護において極めて重要な位置を占めています。
そして今年度から看護学科が新たに開設され、鍼灸学科・理学療法学科との三位一体の教育により、幅広い知識・教養・多様性のある豊かな医療人を輩出する素地ができました。「看護学」は、チーム医療の重要性が指摘される現代の医療において、患者様と医療側の接点として極めて重要なことはいうまでもありません。

科学に裏付けられたエビデンス(証拠)をしっかり身につけるとともに、Humanityを養い、積極的に社会貢献のできるバランス感覚を、森ノ宮医療大学の4年間で学んでいただきたい。 本学は「コンパクトのメリット」、「マン・ツー・マンで気配りのある指導」、「東西医療の融合を目指す」という建学の精神など、オンリーワンを目指す大学です。
困難に遭遇した時は、早めに遠慮なく先生に相談して欲しいと思います。
本日入学された218名の皆様と、私自身、および新任の先生方を加えた全員が「同期の桜」です。4年間の大学生活で、よく学び、青春を謳歌し、そして生涯の友を見つけていただきたい。本学教職員は、学生指導に全力をあげますが、学生皆様の全人格を涵養するためには、本日、出席されている保護者の皆様、ご家族の皆様にもご協力もお願いしたいと思います。

最後に、吉田松陰の言葉を紹介します。
「一日世に在れば、一日為すあり」
無為に一日を過ごすことなく、今日という一日を大切に、持てる力を精いっぱい費やすべきことを説いた言葉です。
ぜひこの気概を胸に刻んでいただきたく、お祝いの言葉として送ります。」

理事長メッセージ

学校法人 森ノ宮医療学園 理事長 森俊豪

新入生のみなさん、入学おめでとうございます。
本学は3月17日、鍼灸学科・理学療法学科の第1期生を世に送り出し、本日5回目の入学式を執り行うことができました。
この4年間は、新設の大学として毎年新しい学年を迎え、施設・設備も順次整えてまいりました。グランドやレストランの整備も終え、大学を設置する者として、教育・研究環境の充実に務めてきました。
さらに、当初の将来構想にありました 「大学院の設置」 「学科の増設」 も実現することができました。今日ここに、鍼灸学科のみなさん、理学療法学科のみなさんに加え、看護学科のみなさんと、大学院生の方々を新たに迎えることができますこと、この上ない喜びであります。

本学園の設立は、1973(昭和48)年に遡りますが、当時、業界で活躍されていた臨床家の先生方が、優秀な後継者を育てようと設立されました。学校経営については素人の集まりでしたが、臨床家自身の手で、教育内容が整えられてきました。以来、『臨床の森ノ宮』 として、特に業界から高い評価を受けている所以です。この伝統は本学にも受け継がれています。初代学長の廣橋先生もそうですし、先ほど式辞を述べられました荻原学長も大阪大学医学部附属病院院長をへて、先日まで大阪府立急性期総合医療センターの院長であられました。
専門科目はもちろんですが、基礎医学を教授する教員の方々の多くが、実際に臨床に携わっています。
また、3回生や4回生はすでに実際に、臨床現場で実習経験を積むことになります。そんな先輩たちや教員に囲まれて、みなさんはスタートを切ることになります。ぜひ、このような恵まれた環境を活用して欲しいと思います。

みなさんは、今日から、臨床家として、基礎的な診断技術や評価方法、治療技術や看護技術を身につけるまでに、いろいろな方法で訓練を受けることになります。時には、練習内容に矛盾を感じ、困惑することが出てくるかもしれません。そのような中で、今日の入学の日を機会に、一つだけ覚えておいて欲しいことがあります。それはごく当たり前で、一般的なことなのですが、「柔軟な思考力を養って欲しい」ということです。
何も知らない状態の最初は、知識も技術も、ほぼ抵抗なく新しいものを受け入れ、吸収していくでしょう。しかしある程度学修が進み、知識が豊富になってくると、逆にいろいろな矛盾や理解できないことが多くなってくるのです。

しかし、真理は一つです。より深く学ぶことによって、必ず解決するものです。焦らず、じっくりと、みなさんの卒業を待っている患者さんのことを、つねに念頭に置きながら、目標を見失うことなく、有意義な4年間を過ごして欲しいと思います。
新入生のみなさん、明日からの4年間はきっとあっという間に過ぎます。先生方の一つ一つの言葉と、手の技に、耳を傾け、目を注いでください。
最後になりましたが、今日入学生たちと共においでくださいました、保護者、ご家族のみなさま、入学までの学習や準備など、ほんとに大変なご苦心をなさったことと思います。共々に今日の日を喜びたいと思います。まだまだ新しい大学ですので、これからも新たらしい試みに挑戦していこうと思っております。どうぞいろいろな意見をご遠慮なくお寄せください。私たち教職員一同、大学の運営、教育に専念して行きますので、どうぞ最後まで、ご協力、ご支援賜りますようお願い致します。

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