高校生・受験生 応援ブログ

ドキュメンタリーブログ/シリーズ「家族」(4)

 第4回

 脳出血で倒れ、意識が戻らず病院で寝たきりの父に「胃ろう」を付けるか否か。

 

友人知人・先輩上司に助言を求め、関連の本を読んでみても、結局、どちらを選ぼうと、スッキリとは解決できない問題のようだ。本人の意志があればともかく、家族の代理意志で、仮に「胃ろう」を付ければ、「父を無理矢理生かし続けているのではないか、こうして苦しめているのではないか」と苦悶することになり、もし付けずに亡くなれば、「自分たちは父に充分なことをしなかったのではないか、自分たちが父の命を縮めたのでは」と、悔いを残すことになるという。

 

87歳。ここまできたら、もう看取ってあげるほうが良いのではないか。「もういいよな」と父は言っているのでは。「いや、まだ死なんぞ」と頑張っているかしら。老化の果ての「老衰」は病気ではない、といった誰かの言葉が心に残る。天命として受け入れる時期なのか。自然に、穏やかに。胃ろうを付けることが延命処置ではないとしても、最後の最期まで、手術的な処置や管を取り付けるといった医療を介入させることで、父の一生という物語の幕引き、最終章を台無しにしてしまうのではないか。

 

 医学を学ぶ教科書に、こんな言葉があるという。

Patients stop eating because they are dying, not dying because they are stopped eating.

(死を迎える人は、命を終えようとしているから食べないのだ。食べないから死ぬのではない)

 

確かに、私たちだって食べたくないときがある。腹が減っているときのほうがからだの調子が良い時もある。なのに、自分自身の状態さえわからなくなっている父が、口から食べられないからといって、胃ろうまで付けて、決まった時間に決まった量を直接胃に流し込んで生きることに、果たして意味があるのか。

 

 胃ろうを付けた人に対して年間にかかる医療費と介護費の合計が、約500万円ほどだという。現在、胃ろうを付けた寝たきりの高齢者の数が30万人から40万人とすると、毎年兆円から兆円の税金が使われていることになるという。

また、高齢者の割が、自宅ではなく病院で亡くなっている今、日本の医療保険のおよそ半分が、人生の最後のヶ月間に使われている現実があるのだという。

だから?

 

そんな思いを抱えている折、昨日、本学で開催された市民公開講座のテーマが『脳卒中「治療から社会復帰のケア(最新の進歩)」』。まさに闘いの渦中にある当事者として興味を持って聴講し、思索を深めることができたように思う。ホンネをいえば、医師、理学療法士、看護師の専門職のお立場から、もっともっとつっこんだ内容を期待したが、それはたまたま自分が今の境遇にあるための欲にほかならない。一般論ではなく、父や母の事例として、これはどうなのか、あれはどうなのか、と知りたいことでいっぱいなのだから。

 

 さて、大阪府立急性期・総合医療センターとの相互連携事業の一環として、春・夏・秋の回開催した今年の市民公開講座。「がん」「心臓病」「脳卒中」の大疾病をテーマに、医療現場の最前線で直接指揮を執っておられる同センターのドクターによる基調講演と、本学学科の教員スタッフによる関連講演による各時間の開催に毎回多数の方がご参加くださいました。どうもありがとうございました。

 

次回はステージを大阪府立急性期・総合医療センターに移して、1020日(土)13時半より、連携シンポジウム『生と死を、今考える 3』が開催されます。同一テーマで3年目。毎年多彩なゲストをパネラーにお迎えして、本当に興味深いお話がうかがえます。本学受験生や保護者のみなさまも、ぜひ知の好奇心を高揚させるひとときを楽しんでみませんか。参加費は無料です。

ドキュメンタリーブログ/シリーズ「家族」(3)

(前回までのあらすじ)

 2012年夏、両親が相次いで脳出血で倒れた斎藤家。家族の必死の願いが届いたのか、母(84歳)はヶ月の急性期治療を終えて回復期リハビリ病院に転院し、主に言語と右半身麻痺の復活(再生)をめざしてリハビリ特訓の毎日が始まった。一方、父(87歳)は発症から1ヶ月余り経過した今も意識が戻らず、家族にとって苦悶の日々が続いている・・・。

 

 先日、父が入院している急性期病院脳神経科の主治医から「胃ろう」造設の説明を受けた。聞き返す私に「薦めているのではありません」、「延命とは言っていません」等々、今日的な社会問題としていろいろ物議をかもしている事案のせいか、医師が慎重に言葉を選んで話す様子がうかがえる。

みなさんはご存じですか? 知らんという方は、ぜひこの機会に検索で調べてみてください。老衰、そして死という自然の摂理と、それをもなんとかしなければとする医療(延命)措置との間で起きている衝突。グーグルでも100万件近くヒットするこのキーワードについて、あなたもいつか必ず真剣に考えざるを得ない日が来るはず。たとえば、こんな問いかけのかたちで。

 

『あなたのご両親が、あるいは配偶者が、そしてあなた自身が、人生の終着点を前に、口から物を食べられなくなったら、どうしますか?』

 

少し説明すると・・・

 病気になり、自分で口から食べられなくなると、人工的に水分や栄養素を摂取する主な方法として、下記のつがある。

 

(経静脈栄養法としてつ)

1.「末梢静脈栄養法」(点滴)・・・腕の皮下静脈に針を刺し、点滴から栄養等を入れる。

2.「中心静脈栄養法」・・・首の付け根あたりから心臓の横の静脈にカテーテルを挿入し、高濃度の栄養剤を入れる。

 

(経管栄養法としてつ)

3.「経鼻胃管栄養法」・・・鼻から胃の中に細い管を挿入し、各種栄養素や水分を入れる。

4.「胃ろう栄養法」・・・へその上あたりで腹壁を通して胃に管を挿入し、各種栄養素や水分を入れる。

5.「腸ろう栄養法」・・・胃に入れられない場合、腸に管を挿入して各種栄養素や水分を入れる。

 

 今、父は、3番の方法で水分や栄養を得ているが、ときに逆流する胃の内容物や唾液による誤嚥性肺炎が起きやすいこと、また今後、療養型病院等への転院の際に「胃ろう」が付けられていることで管理が容易なため、受け入れの可能性が高まること、等を理由に、父の主治医は、胃ろうを「薦める」のではなく、あくまで治療の「選択肢」として紹介したという経緯だ。

 

「死」なんてまだまだ遠い先にあるみなさんも、今だけ少し想像してみよう。

どんなふうに「死」を迎えたいか? 誰しも、苦しまず、自然に、穏やかに逝きたいと願うものでは。まだまだ未来がある年齢で、突然病魔や事故に襲われたのならなんとしてでも助かりたいもの。でも、天寿とも思える年齢に近づいて、ようやく生命が燃え尽きようとするときに、自分ならどうありたいか。両親や、配偶者や、子供だったらどうか。あるがままに自然に、穏やかに、逝きたいか。そうであるように見守りたいか。それとも、どんな姿になっても何をやってでも、分を生き永らえたいか、生きていてほしいと願うか。

 

 ヶ月余りも意識が戻らず、口を半分開けたまま魂を抜かれたようになり、時折苦しそうな呼吸音を発するだけで横たわっている父のベッド脇に座り、父ならどうしたいだろうと考え続ける。母ならどう言うだろうと思いを巡らせる。「そういう状況になったらどうしたい?」といった話し合いをしてこなかったことを悔いる。自分なら決して望まないと思いながらも、親のことになると、迷いからの出口が見つからない。自分が望まないことを人にしてはいけない、こそが正解と思いつつ、どうにも腹が決まらない。

 

(明日に続く)

キャンパス紹介 ☆ウッドデッキ編☆

太陽がたっぷりと降り注ぎ、目の前には運河が流れていることもあり、

気持ちのいい風を感じられます。

普段は学生に大人気の場所ですが、9月になってもこの暑さ。。。

さすがにウッドデッキへ出る学生は少ないです(*_*)

これから秋になり、過ごしやすい気候になれば、学生同士で話をしたり、

ランチを食べたりして賑わうことになるでしょう。

今後も定期的にキャンパス内をこのブログでご紹介できればと思います。

お楽しみに!

 

※気温32℃の中、学生がいました!

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オープンキャンパス豆知識

今やどこの大学でも実施されているオープンキャンパスですが、

特に夏のオープンキャンパスは盛んです。

森ノ宮医療大学でも、7月・8月にオープンキャンパスを開催し、

合計約1600名の来場があり、大盛況でした!

 

さて、このオープンキャンパスですが、どれぐらいの高校生が参加しているのでしょうか??

 

リクルートの調査によると、大学進学者のオープンキャンパスへの参加率は高校3年間で94%。

大学へ進学するほとんどの人はオープンキャンパスに参加していることになります。

さらに、高校1年生時が38.1%、2年生時が66.9%と、低学年時から多数の方が参加しています。

また「親と参加したことがある」と答えたのは44.9%で、これは前回調査(2009年)よりも

6.6ポイント増加し、保護者と一緒に参加される方は年々増えている傾向にあります。

なので、よく保護者の方から「親もオープンキャンパスに参加しても大丈夫ですか?」

「親と一緒にくる人っていますか?」などのお問い合わせをいただきますが、心配ご無用です。

森ノ宮医療大学のオープンキャンパスでは、保護者向けのイベントも実施しています!

 

夏のオープンキャンパスは終わりましたが、

本学では9月23日(日)に秋のオープンキャンパスを実施します。

受験生のみなさんはもちろん、高校1・2年生、保護者の皆さんも、ぜひご参加ください!

まだ一度もオープンキャンパスに参加したことがない方も、リピーターの方も大歓迎です!

オープンキャンパスの詳細はこちら