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医療人のための「国語」の話

みなさん、こんにちは!

今回は、医療人に必須となる能力、すなわち、

・コミュニケーション能力
・適切な判断力
・情緒力
・大局的視点

を育むためにどうしたらよいのか?
を書いていく上で、以下の本を紹介したいと思います。




【祖国とは国語】
著:藤原 正彦 (数学者)




ここでは次のように語られています。
(以下引用)
 特に国語はすべての知的活動の根幹である。国語は、思考の結果を表現する手段であるばかりか、国語を用いて思考するという側面もあるから、ほとんど思考そのものであると言ってよい。これが充分な語彙と共に築かれていないと、深い思考が不可能になる。(中略)
 英語やパソコンが多少ぎこちなくとも、文学、歴史、哲学、芸術そして日本人としての情緒などを身につけた者こそが、世界で活躍するために必須の、大局的判断力を備えることができる。


医療人というと、生物や化学や物理といった科目が大事だと言われるようですが、それは「国語」が『充分な語彙と共に築かれている』ことが前提のように思います。読む・書く・聞く・話すがしっかりできるということです。
思考の元となる国語がしっかりしていないと、生物や化学などを理解することはできません。
そればかりか、医療人に必須となるコミュニケーション能力や判断力も突き詰めていくと思考の産物ですから、それらも備わりません。


ではその「国語」をどうやって身につけていくのかというと、やっぱり本を読むことが一番です。日本は世界に誇る文学大国・古典大国ですので、情緒あふれる幅広い作品に出会うことができますよ。

そろそろ秋の空気が感じられる季節になるはずですので、「読書の秋」らしく、何か一冊手にとって見てはどうでしょうか?





ちなみに、この本のタイトルは、ルーマニアの思想家エミール・ミシェル・シオラン(Emil Cioran, 1911年 - 1995年)の次の言葉からつけられています。


【私たちは、ある国に住むのではない。
ある国語に住むのだ。祖国とは、国語である。】


これもまた至言ですね。
このあたりのことについては、今回の本題とは違うのでまた機会があれば取り上げます。



S.I

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