「診断」から「治療」までを担う、放射線診療のスペシャリストを養成


特色ある学び 〜カリキュラムの特徴〜

1「撮影技術」と「画像評価」の能力を高めるカリキュラム

目に見えない放射線(X線)を用いて撮影し、身体の中を画像化する診療放射線技師。その画像は患者さんの病気を特定するための重要なデータとなりますが、画像は“誰が撮っても同じ”ではなく、撮影者の知識と技術がそのまま出ます。また、画像を評価(読影)する能力も求められます。本学科では、これらの技術を確実に身につけるため「画像検査」や「画像解剖」について学ぶカリキュラムを数多く配置しています。


【カリキュラム例】

CT・MRI撮影技術学 X線CT検査とMRI検査を比較しながら学び、適切な診療画像を提供するための診療画像検査法を身につける。
臨床画像解析学 撮影した画像を見やすい形に処理・解析するために必要な知識と技術を学ぶ。また、画像診断における読影補助についても学修する。

2自らテーマを決めて取り組む「主体的臨床実習」を導入

通常定められている10単位分の臨床実習に加えて、本学科ではさらに4年次で2単位分、総合的に主体的な臨床実習を行います。例えば「小児病院での子どもに対する放射線診療」「がんの高度放射線治療について」など、より深く学びたい領域(テーマ)を自分で決めたうえで臨床実習に臨める環境を整えていく予定です。


【臨床実習の流れ】

1年次 ●チーム医療見学実習(1日)
学科混成でチームを組み見学実習を行う。チーム医療と多職種への理解を深める。
3年次 ●臨床実習ゼミナール
●臨床実習 Ⅰ・Ⅱ(8週間)
実際の現場で診療放射線技師の業務を学ぶ。
4年次 ●臨床実習 Ⅲ(2週間)
自らテーマを決めて主体的に臨床実習を行う。

3「リメディアル教育」+「先進科学技術系カリキュラム」で高度医療に対応できる診療放射線技師へ

1年次(基礎)と4年次(発展)にそれぞれ本学科独自の選択科目を配置しています。
これにより、大学の学びへのスムーズな移行と、医療人としての考え方を養います。


1年次 : リメディアル教育

診療放射線技師をめざすために必要な学びの基礎となる4つの科目を配置。必要性に応じて選択履修することで、スムーズに専門の学びにつなげることができます。

数学演習 物理学演習 生物学演習 化学演習


4年次 : 先進科学技術系カリキュラム

研究分野として、より高度な医療の学びを探究する4つの科目を配置。自分のめざす専門性や興味関心に合わせてカリキュラムを選択し、突き詰めて学ぶことができます。


先進核医学 診療放射線技師として必要なPETなどの最新の核医学検査技術を身につけ、安全に用いるための知識を修得する。
先進放射線治療学 最新の放射線治療技術を身につけると同時に、放射線治療分野における先進科学技術の見識を広める。
先進画像解析学 これまで学んだ撮影技術学、臨床画像解析学などに関する知識をさらに深め、AIなどの最新の画像診断につなげる。
先進医学 研究開発段階の最新医療機器や医療技術について、研究開発者から話を聴き、画像検査と読影補助に必要な見識を広める。


4年間の学び

プロになるための専門的なスキルを、着実なステップで修得

1年次

医療人になるために― 己(自分)を知る ―

「科学的思考」の科目区分では医療従事者としての心構えと科学的思考の基礎を学習。「人間理解と社会」の科目区分では、倫理的判断力を育みます。

2年次

技師になるために― 診療放射線を知る ―

「生命現象や各種疾患の病態の理解」、「チーム医療における医療内容の把握」、「理工学的技術の放射線診療への応用」を修得するために、診療放射線学の理論と実践の基盤となる「医学」・「理工学」・「放射線の科学」の知識とその理解を重視。専門性の高い学習内容へとスムーズに移行します。

3年次

診療放射線技師になるために― 放射線技術を知る―

診療放射線技師として必要な知識と技術を学び、問題解決のための基本的な能力を高めます。具体的には、撮影技術、装置・機器の性能評価、保守点検、安全確認などについて、学内外での実習を通じて、体系的に診療放射線業務を理解するとともに身につけた技術の統合を図ります。

4年次

社会人になるために― 臨床・研究を知る ―

臨床実習・卒業研究などを通して、興味のある分野の専門性を高めるとともに、社会人として必要な業務実践能力を育みます。

専門的なスキルと医療人としてのマインドを育むカリキュラム

黄色文字 必修科目

教養科目 学部共通科目 専門基礎科目 学科専門科目 専門特講 研究分野
1年次 基礎ゼミナール物理学/生物学/化学/情報処理/統計学/心理学/生命倫理学社会福祉学/日本国憲法/英語Ⅰ(初級)英語Ⅱ(中級) MBS(Morinomiya Basic Seminar)チーム医療見学実習/基礎体育/健康科学(スポーツ社会学を含む) 数学/数学演習/物理学演習/生物学演習/化学演習/医学概論公衆衛生学人体の構造Ⅰ人体の構造Ⅱ人体の機能Ⅰ人体の機能Ⅱ電気・電子工学医用工学/工学演習/情報処理工学/医療統計学/放射化学放射線生物学/放射線化学・生物学演習/放射線物理学放射線計測学/放射線物理学・計測学演習/放射線科学 放射線医学概論
2年次 哲学/東洋史概説/英会話/医学英語/基礎英語演習/応用英語演習 医療コミュニケーションチーム医療論/健康管理学Ⅰ/健康管理学Ⅱ/栄養学/身体運動科学 生化学病理学内科学Ⅰ内科学Ⅱ/看護学概論/救急災害医学/専門基礎科目実験 X線撮影技術学ⅠX線撮影技術学ⅡX線機器工学放射線撮影技術学CT・MRI機器工学撮影技術学・機器工学実験Ⅰ画像解剖学核医学検査技術学Ⅰ核医学検査技術学Ⅱ放射線治療技術学Ⅰ放射線治療技術学Ⅱ画像工学医療情報学放射線安全管理学安全管理学実験
3年次 西洋史概説 IPW論PICK UP
東洋医療概論/統合医療概論
薬理学外科学 CT・MRI撮影技術学撮影技術学・機器工学実験Ⅱ核医学検査技術学実験放射性薬品学放射線治療技術学実験放射線治療学医用画像情報学医用画像情報学実験放射線関係法規医療安全管理学臨床画像解剖学臨床画像解析学臨床実習Ⅰ臨床実習Ⅱ臨床実習ゼミナール 卒業研究Ⅰ
基礎医学演習 画像解剖学演習PICK UP
機器工学演習/臨床実習Ⅲ
診療画像技術学特講核医学・放射線治療学特講放射線技術学特講基礎医学特講 先進核医学/先進放射線治療学/先進画像解析学/先進医学/卒業研究Ⅱ

※カリキュラムは変更になる場合があります。

PICK UP


  • IPW論

    全学科共同で「チーム医療」について学ぶ科目。看護学科、理学療法学科、作業療法学科、臨床検査学科、臨床工学科、鍼灸学科の学生と一緒に、「ケースカンファレンス(症例検討会)」というグループワークを行います。実際の症例がテーマとして与えられ、その症例に対しどのような治療やケアが必要かを、それぞれの立場から検討し、意見をまとめます。診療放射線技師として患者さんに出来ることを考えるだけでなく、多職種と連携し、最適なアプローチの方法を検討します。

    チーム医療特設サイト

    IPW論
  • 画像解剖学演習

    脊柱、上肢、下肢などの骨撮影や、胸・腹部撮影を中心とする単純X線、X線CT、MRIの断層画像を分析します。どのような陰影がどのような疾患につながるのかを体系的に学びます。


施設・設備


病院さながらの環境で、臨床力を高める

医療機関と同じ基準で設計された各実習室を設置

放射線を扱う診療放射線学科(仮称)の各実習室は、大学内で実際の機器を操作できるように、医療機関と同じ基準で建設中です。

最新機器から伝統的な機器まで幅広く用意

最新の医療機器はもちろんのこと、以前から使われている伝統的な機器まで幅広く導入する予定です。特に放射線医療の原理・原則を学ぶためには、自動化・プログラム化が進んでいる最新機器ばかりでは十分でないことから、実際にさまざまなタイプの機器に触れることができる環境を整えます。

一部の機器は英語表記とし、海外製品が多い現場に対応

診療放射線技師が扱う機器においては海外製品も増えてきており、病院内でも英語表記のまま操作するケースもあります。本学科ではこれからの診療放射線技師として多様な現場で活躍できる人材を養成するため、一部機器は英語表記のまま実習を行います。

画像はイメージです

X線CT装置

X線CT装置

X線を身体に照射して内部を調べる装置。画像をコンピュータ処理することで、断層画像をつくり、がんや血管病変を発見することができます。

X線TV装置

X線TV装置

X線で身体の中を透視し、その様子をTVモニターで観察しながら検査できる装置です。バリウムなどの造影剤を使って通常のX線検査では写りにくい臓器を見ることができます。


実習施設


「診断部門」「核医学部門」「放射線治療部門」の3部門がそろった医療機関を実習先として確保

実習先として、大阪市内をはじめ、大阪府・兵庫県・奈良県・京都府に、中核病院・大学附属病院など、合計38の施設を確保しています。原則として、幅広い放射線診療に対応するために必須となる3部門、「診断部門」「核医学部門」「放射線治療部門」がそろった医療機関であり、設備・指導者に恵まれた環境を整えています。本学科の教員が定期的に実習先を訪問しアドバイスする「巡回指導」を行う予定です。

大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)大阪急性期・総合医療センター
(大阪市住吉区)

【主な実習病院】

  • 大阪急性期・総合医療センター
  • 大阪国際がんセンター
  • 大阪医療センター
  • 大阪市立大学医学部附属病院
  • 大阪大学医学部附属病院
  • 関西医科大学総合医療センター
  • 近畿大学医学部附属病院
  • 兵庫医科大学病院
  • 奈良県立医科大学附属病院
  • 京都大学医学部附属病院
38施設


MESSAGE


最先端の高度なスキルも、原点は、「なぜ?」という素直な疑問。

診療放射線技師は、MRIやCTをはじめとした高度な機器を駆使して患者さんの身体を診たり、また、放射線を用いてがんの治療に携わったりするプロフェッショナル。しかし、そこに求められるのは、高度で専門的なスキルだけではありません。その本質は、目の前の現象に対して「なぜそうなるの?」という疑問を持ち、その解明に挑む好奇心や探求心。そのマインドが、常に学び続ける原動力になります。そして、チーム医療で協働していく現代の医療現場においては、自らの分析や考察した内容を、患者さんや他の医療者にしっかりと伝え、理解していただくというコミュニケーション能力も求められます。特に放射線は、医療に貢献するものでありながら、その存在を警戒されるものでもあるので、正しい理解を促し、他の医療者や患者さんに安心していただくということも大切な仕事です。正しい知識で身体に潜む変化を画像化し、診断や治療に貢献する。とてもやりがいのある世界が、ここからはじまります。

小縣 裕二 学科長・教授(就任予定)

昭和63年3月大阪大学医療技術短期大学部診療放射線技術学科卒業、昭和63年4月大阪大学医学部附属病院中央放射線部(診療放射線技師)、平成7年4月大阪大学医学部保健学科助手、平成19年3月博士(保健学)(大阪大学)取得、2019年4月森ノ宮医療大学大学院 保健医療学研究科 保健医療学専攻 教授(現在に至る)

小縣 裕二 学科長・教授(就任予定)


学びの環境

高度な医療を学ぶために設計された、機能的なキャンパス


  • 2020年春、診療放射線学科(仮称)の学舎となる新棟が完成予定!

    診療放射線学科(仮称)の設置に合わせて、本学5つ目となる棟を新たに建設中です。各実習室や講義室はもちろんのこと、カフェテリアやウッドデッキなど、キャンパスライフを彩るスペースの数々も設ける予定となっていますので、ぜひご期待ください。

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新棟外観

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ウッドデッキ

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カフェテリア

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