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論文が掲載されました(鍼灸学科 大川祐世講師)

2025年12月07日(日)森ノ宮医療大学
  

このたび、医療技術学部 鍼灸学科 大川祐世講師が責任著者を務めた論文が「日本統合医療学会誌」に掲載されました。
 
 タイトル:刺絡療法を含む鍼灸治療の安全性の評価:インシデントレポートを用いた前向き観察研究
 掲載誌 :日本統合医療学会誌. 2025 Nov; 18(2):73-80.
 著者:中川素子, 大川祐世, 山見宝, 角藤裕, 山下仁, 山岡傳一郎.
 
【研究の概要】
本研究は、特殊鍼法の一つである刺絡療法の安全性を体系的に評価した前向き観察研究です。単一施設において7年間にわたり実施された鍼灸治療(刺絡療法の併用を含む)を対象とし、発生したヒヤリハットや有害事象をすべて記録することで安全性を検証しました。観察対象となった患者はのべ23,740例で、そのうち741件の有害事象が確認されました(発生頻度3.1%)。一方、21,318例が受けた刺絡療法における有害事象の発生頻度は0.3%であり、本調査内の比較では刺絡療法の方が低頻度であることが示されました。また、重篤な有害事象は確認されませんでした。
以上より、適切に実施される刺絡療法では、有害事象は軽微かつ一過性であり、重篤な有害事象の発生はまれであることが示唆されました。
 
【大川講師のコメント】
これまで鍼灸治療の大規模な安全性調査は国内外で実施されてきましたが、その中には刺絡に関する情報がほとんど含まれていませんでした。本研究は7年間にわたり、総症例数約2万例を集積・観察し、発生した有害事象をすべて記録することで、刺絡療法の安全性を体系的に調査したもので、本邦初の取り組みです。本研究により、刺絡療法の安全性に関するエビデンスが一つ積み上げられたと考えています。
 
【教員データベース】
下記より研究者の業績等がご覧いただけます。
 
大川祐世講師(鍼灸学科)