
「はり師・きゅう師」の国家資格を取得したうえで、スポーツ現場で生かせる
専門的なスキルを持つアスレティックトレーナー※の
資格取得をめざすコース
※日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー
医療知識・技術に加え、スポーツトレーナーに関する深い専門知識や技術を学べるコースです。
治療からコンディショニング、トレーニングまで、トータルサポートができる鍼灸師や、
東洋医学的観点からアプローチできるアスレティックトレーナーをめざすことができます。
アスレティックトレーナーコースで取得可能な資格
アスレティックトレーナー
体育大学でめざすスポーツトレーナーとの違いは?
体育大学は、トレーニングやスポーツサイエンスに関する授業が多く、トレーニングやコンディショニングに強いスポーツトレーナーをめざすことが可能です。一方で、医療系大学では、体育大学と比較して医学的な基礎知識に関する勉強量が圧倒的に違います。したがって、メディカル領域にも非常に強いスポーツトレーナーをめざすことができます。加えて、本学のアスレティックトレーナーコースでは、鍼灸師を取得することで、東洋医学的観点から身体の不調やコンディショニングに対してもアプローチを行うことが可能になります。また、医療系大学でありながら、スポーツサイエンスに関する学識を有する教員がたくさん在籍しているので、メディカル領域だけでなく、トレーニング方法などスポーツサイエンスに関する知識も豊富に修得でき、体育大学の強みと医療系大学の強みの両方を有するスポーツトレーナーをめざすことができます。
知識の学びと実践的な実習、充実した環境がそろうアスレティックトレーナーコース 3つの特長
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スポーツトレーナーに必要な
テーピングやコンディショニングを
実践的に学ぶスポーツトレーナーの役割は多岐にわたります。テーピングやリコンディショニング(リハビリテーション)、健康・安全管理、外傷や傷害に対する救急対応のほか、プレーヤーの競技力向上のためのコンディショニングやトレーニング指導まで求められます。アスレティックトレーナーコースでは、これらを授業の中で、実技や実習などの実践を交えながら修得していきます。
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実際のスポーツ現場を体験する
180時間の実習実際のスポーツ現場において、アスレティックトレーナーの仕事を体験・見学する「現場実習」。本学では、学内の強化指定クラブ(男子サッカー、女子バスケットボール)を中心に実習を行います。また、学内だけではなく、学外のスポーツ大会に出向いて大会トレーナーとして活動したり、トップスポーツチームの活動を見学したりする予定です。教室内での授業の学びを実践するとともに、実際の現場でしか得られない緊張感を体験することができます。
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高度な技術が修得できる環境、
スポーツ施設を完備アスレティックトレーナーは難関資格と言われています。そのため、本学では1学年10名程度の少人数教育で徹底したサポートを行います。技術修得のための実践(トレーニング)では、学内に完備されたトレーニングルームや体育館、グラウンドを活用。また、測定評価・コンディショニング技術を磨く、専用のアスレティックトレーニングルームも備わっており、高度な技術を身につけることができます。
スポーツに欠かせない医療職“鍼灸師”
医療分野とスポーツ・体育分野は、ともに身体の健康を維持・向上させることを目的としており、身体の構造や機能に関する共通した学びがあるなど密接な関係にあります。
特に鍼灸分野においては、未病へのアプローチによって、疲労回復、痛みや炎症の緩和、関節の柔軟性向上などのコンディショニングが可能で、スポーツ障害の予防やパフォーマンス向上が期待できます。また、薬を使用しない治療法のため、身体への負担が軽く、副作用やドーピング検査の心配がないこともメリットです。実際に多くのプロスポーツチームやアスリートが鍼灸を取り入れており、スポーツ界において鍼灸師は欠かすことのできない存在となっています。

鍼灸師×アスレティックトレーナーで活躍のフィールドを広げるダブルライセンス取得のメリット
パフォーマンスアップに繋がるトレーニングのプログラミングと指導に加え、スポーツ外傷・障害の予防や応急処置、コンディショニング、リハビリなど医療的なケアも担うアスレティックトレーナーにとって、医療資格を有し、豊富な医学的知識と技術を用いることができれば、より深く幅の広い対応が可能となります。さらに鍼灸師であれば、東洋医学的な知識を生かして当日の急なコンディション不良にも対応できたり、自身の判断で選手を施術(治療)することもできます。昨今、スポーツトレーナーには、治療まで含めトータル的に選手をサポートできる力が求められているため、アスレティックトレーナーと鍼灸師の両資格を有する人材は、現場で重宝されることになります。

日本代表トレーナーなど、経験豊富でバラエティに富んだ教員陣
日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー資格を保有している専任教員(スポーツ科学博士)が主となって授業を担当します。また、日本代表や全国高校総体にトレーナーとして同行したり、整形外科で勤務したりするなど、様々な経歴を持つ方々が外部講師として指導にあたります。トレーナーに関する授業を担当する全教員が、日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー資格を保有しているだけではなく、鍼灸師や理学療法士、トレーニング関連資格(JATI、NSCA)など多種多様な資格も持ち合わせており、現場で求められる実践的かつ多角的な技術を修得することができます。

小田 啓之 准教授
鹿屋体育大学体育学部卒業後、同大大学院体育学研究科修士課程、大阪体育大学大学院スポーツ科学研究科博士後期課程修了後、履正社医療スポーツ専門学校スポーツ学科 教員を経て2023年より現職。保有資格は日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー、NSCA-CPT、中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)など。研究テーマは「スポーツ障害における筋腱メカニクス」。現在も教鞭をとる傍ら、週末はパーソナルトレーナーとして活躍中。
PICK UP講義

リコンディショニング演習
スポーツ外傷・障害を負ったプレーヤーが競技復帰するまでのプログラミングを学ぶとともに、その指導の実践も行います。プログラム作成能力・指導力を養うとともに、身体評価・安全管理能力も身につけます。
[ その他の講義 ]
- スポーツ健康管理学
- スポーツ内科学
- トレーニング科学
- 救急処置演習Ⅰ・Ⅱ
- アスレティックトレーナー実習Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ
トレーナー活動の実習先
レッドハリケーンズ大阪
実際に活動しているアスレティックトレーナー業務の見学実習を行います。また、メディカルスタッフとの直接交流もでき、現場の話を聞く貴重な経験も可能です。
学外のスポーツ大会
中学生サッカー大会や高等学校陸上大会などの学外スポーツ大会で、コンディショニングや救急対応の実習を行います。
本学強化指定クラブ
本学の強化指定クラブである「男子サッカー部」「女子バスケットボール部」でアスレティックトレーナーの総合的な実習を行います。
施設紹介
スポーツ施設・設備が充実
バレーボールの国際大会基準をクリアする高い天井が自慢の体育館「MTC(メディカル・トレーニング・センター)」や、総合スポーツメーカーであるミズノ株式会社が施工した複合型屋外スポーツ施設「グリーンスクエア」など、森ノ宮医療大学はスポーツ施設・設備が充実。グリーンスクエアには人工芝や照明を備えたフットサルコートのほか、陸上トラックや多目的グラウンドなどが備わっています。
さらに、2022年にはグリーンスクエア隣に各部室やトレーニングルームを設けた部室棟「パスレルポート」が誕生!有酸素運動や筋力トレーニング機器も完備しており、スポーツ分野の教員が厳選したハイスペックマシンが使用できます。
スポーツ科学実験室・測定室
呼吸・循環機能の測定、筋電図測定、動作解析や反応時間の測定を行うことができ、運動トレーニングの効果を調べたり、実験研究を行ったりすることができる実習室。運動生理学やスポーツバイオメカニクスをはじめとする、スポーツ科学系の授業でも使用します。呼気ガス分析装置や超音波診断装置などの測定用機材が充実しており、授業以外にゼミ等でも活用されています。


体育館「MTC(メディカル・トレーニング・センター)」

複合型スポーツ施設「グリーンスクエア」

フットサルコート

ランニングコース

パスレルポート(部室棟)
[ その他 ]
スポーツ実習の授業は学内施設のほかに、本学近隣(バスで10分)にある公設のスポーツ施設「舞洲スポーツアイランド」でも行います。国際大会でも使用される体育館「おおきにアリーナ舞洲」をはじめ、野球場や運動広場、テニスコートなど充実した施設が配置されています。

おおきにアリーナ舞洲
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アスレティックトレーナーとはどんな資格?
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アスリートやスポーツをしている方々に対しトレーニングやケガのケア、健康管理の指導を行う仕事をスポーツトレーナーと言います。アスレティックトレーナーはスポーツトレーナーの一つですが、スポーツ外傷・障害の予防や応急処置、コンディショニング、リハビリなど医療的なケアも行うという特徴があります。また、トレーナーとしてオリンピック選手や日本代表チーム、プロスポーツチームに携わるためには、医療系国家資格に加えて「日本スポーツ協会公認アスレティックトレーナー」資格が必要とされることも多くあります。
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コース選択はどのように決定する?
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出願・受験時ではなく、在学中に行います。入学後、学修を積んだうえで本人の希望と学業成績(GPA)などをもとに2年次※にコースを決定します。
※ただし、総合型選抜【スポーツ実績重視型】でアスレティックトレーナーコースを志願された入学者は、入学後の本コースへの在籍が義務づけられています。 -
コース変更はできますか?
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アスレティックトレーナーコースに在籍していても、場合によっては鍼灸コースへ変更することは可能です。ただし、鍼灸コース・スポーツ特修コースからアスレティックトレーナーコースへの変更は認められていません。
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体育会クラブに所属する必要は?
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体育会クラブに所属する必要はありませんが、総合型選抜「スポーツ実績重視型」で入学した場合は、体育会クラブに所属する必要があります。
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スポーツに興味がある場合、スポーツ特修コースとアスレティックトレーナーコース、どちらが良いですか?
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どちらのコースもスポーツサイエンスについては深く学ぶことができます。ただし、保健体育の教員やフィジカルトレーナーをめざしている場合はスポーツ特修コース、フィジカル領域だけでなくスポーツ活動中の応急対応や「コンディショニング」と「リコンディショニング」などの広範囲に精通したトレーナーをめざしている場合はアスレティックトレーナーコースをお勧めします。
卒業後の進路
鍼灸師とアスレティックトレーナーのダブルライセンスを取得することで、医療業界、スポーツ業界のいずれの世界においても活躍の場が広がります。例えば、鍼灸治療に加え、パフォーマンス・筋力向上のプログラミングまでのトータルケアを行うスポーツ分野に長けた医療者として活躍することができます。また、鍼灸師は独立開業権があるため、将来スポーツ分野に強い鍼灸治療院を経営することも可能です。一方で、スポーツトレーナーの世界では、フィジカルとメディカルの2つを熟知し、選手をトータルサポートができるトレーナーとして活躍の場がさらに広がります。
