研究紹介 Research
2025/04/02
論文が掲載されました(インクルーシブ医科学研究所 堤真大准教授)
このたび、インクルーシブ医科学研究所 堤真大准教授の論文が「JBJS Open Access」に掲載されました。
なお、本研究は科学研究費助成事業(科研費)22K17645の助成を受けて実施されました。
Title:Anatomic Study of Hip Pericapsular Muscle Arrangement on the Joint Capsule
Journal:JBJS Open Access. 2025 Mar; 10(1): e24.00153.
Authors:Tsutsumi M, Nimura A, Utsunomiya H, Ikezu M, Iizuka Y, Kudo S, Akita K.
WEB link:doi.org/10.2106/jbjs.oa.24.00153
【研究の概要】
従来より、股関節の安定性において関節包周囲の筋(腸腰筋、外閉鎖筋、上・下双子筋+内閉鎖筋、小殿筋)が重要な役割を担うことは報告されてきましたが、具体的に「どのような役割を担うか」という点についてはよくわかっていませんでした。
本研究により関節包周囲筋は①大腿骨頚部軸を中心に関節包上をらせん状に配列すること、②関節包に筋周膜(腸骨筋・外閉鎖筋・双子筋)もしくは腱(小殿筋)を介して連続すること、が明らかになりました。
それぞれの筋張力がらせん状に生じ、その力は関節包を介し大腿骨頭・頚部の中心位置を調整しうると考えられます。すなわち、いわゆる肩における回旋筋腱板(Rotator cuff)のように、”Hip rotator cuff”として機能していると考えられました。
【科研費に関する情報】
科研費若手研究22K17645
疎性結合組織から考える股関節の運動療法革新に向けた解剖学的基盤研究
URL:kaken.nii.ac.jp/grant/KAKENHI-PROJECT-22K17645/
科学研究費助成事業(研究費)
www.jsps.go.jp/j-grantsinaid/
【教員データベース】
下記より研究者の業績等がご覧いただけます。
堤真大准教授(インクルーシブ医科学研究所)
https://www.morinomiya-u.ac.jp/guide/kyoin.php?c=teacher_detail&pk=1620908154
