研究紹介 Research

2025/09/09

【大阪・関西万博】大盛況の未来のFitnessジム体験!最期まで歩ける未来をめざした「WalkCare」特別出展開催報告

〈本記事のプレスリリースはこちら〉https://newscast.jp/smart/news/9841894
 
2025年8月20日(水)、大阪・関西万博 大阪ヘルスケアパビリオン リボーンステージにて、インクルーシブ医科学研究所の工藤慎太郎所長(教授)が株式会社フォーカスシステムズおよびTOPPAN株式会社と共同開発した「WalkCare」を特別出展しました。
 
当日は天候にも恵まれ、朝から多くの来場者にお越しいただきました。「WalkCare」の概要説明やデモンストレーション、フリー体験会、研究内容の展示を通じて、延べ800~900名の方が参加されました。特に夕方以降の「WalkCareフリー体験」には体験希望者が途切れることなく、想定を上回る盛況となりました。
 
また、本学学生も運営スタッフとして多数参加し、測定サポートや研究内容の紹介を担当。専門的な知識を活かしながら積極的に来場者とコミュニケーションを図る姿は、多くの方から好評をいただきました。学生にとっても自身が携わる研究に対して、一般の方が興味関心を持たれる様子を間近で体感でき、喜びを感じるとともに今後のモチベーション向上にもつながる貴重な経験となりました。

当日の様子

概要説明・デモンストレーション・実演(全4回開催)
工藤所長がWalkCareの開発背景や研究成果を解説し、来場者の前で実際に歩行年齢の測定とAIによる運動解析を実演しました。装置を使った測定の様子やAIによる運動アドバイスの画面が披露され、歩行能力と健康寿命との関係について理解を深めていただく場となりました。
 
WalkCareフリー体験
来場者はふくらはぎにセンサーを装着し、歩くだけで自分の歩行能力が数値化され、AIアバターとともに運動できる“未来のFitnessジム”を体感しました。シンプルな操作で結果が得られる手軽さと、最先端技術によるフィードバックは多世代から高く評価されました。本学大学院生が進行を担当し、歩行年齢の測定からAIアバターとの運動まで盛り上げてくれました。
 
研究内容の展示ブース
「股関節を守る!センサーを用いた最新のリハビリテーション」や「Stop膝痛!あなたの半月板は大丈夫?」などをテーマに、運動器に関する研究成果を紹介しました。学生が来場者に研究内容や測定方法を丁寧に解説し、研究成果の社会発信と教育的実践が同時に実現したブースとなりました。
 
工藤所長メッセージ ~最期まで歩ける未来を目指して~
この研究は2016年頃から開始しました。最初は加速度センサー1つで推定するよりも、センサーの数を増やして精度を高めた方がいいという意見を多数貰いましたが、しかし、私たちがめざしていたのは、誰でも、どこでも、簡便に測れるようにすることでした。そのため、そういった意見に耳を傾けつつも、強い信念を持って進めてきました。その成果が様々な人の目に留まり、興味を持っていただける結果となったのは感激でした。これからも健康長寿社会の実現をめざす中で、最期まで歩ける未来を見据え、信念を持った研究を続けていきたいと思います。