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[2025.07.29]
〈本記事のプレスリリースはこちら〉 https://newscast.jp/news/5347543
日本を代表するフィジカルトレーナーの泉建史氏が7月11日(金)、医療技術学部鍼灸学科の1年次前期開講科目「アスレティックトレーナー概論」にゲストスピーカーとして登壇しました。「トレーナーの資質」と題し、アスレティックトレーナーをはじめとする各種トレーナー資格や、トレーナーに求められる知識・技術、能力等について、自身のパリ2024や東京2020での経験、日本代表やプロスポーツの構築など体験談を交えながら解説しました。
講義は自己紹介から始まり、スポーツ現場で必要とされるトレーナーの資質について解説されました。泉氏は「技術」「コミュニケーション」「人間性」だけでなく、アスリートとの向き合い方やセルフマネジメント力を育てる教育の重要性、さらに、多くの専門家と連携するリレーションの重要性についても語りました。また、これまで自身が携わってきた多様な仕事の紹介や、選手の育成プログラム、コンディショニング教育やトレーニングメニューの作成方法など、世界水準のトレーナー知識と技術に基づいた講義が展開されました。
まずは自分を知ること
トレーナーになるために大切なことは、「自分自身を知ること」と泉氏。今回の講義では座学に加え、実際に選手に行っている運動を取り入れたワークを通じ、学生たちが自分の体や関節の動き、当日のコンディションや動かしやすさを体感し、理解を深めました。こうした体験を通じて、自分の状態を知ることが、選手へのケアにも役立つと説明されました。
さらに泉氏からは、「今感じている疲労や睡眠を数値で表現すると?」「自分が一番リラックスできるケア方法は?」といった問いかけもあり、学生同士で意見を出し合い、自己認識を高めるとともに、他者の状態にも配慮する姿勢が促されました。実はこれも実際に選手に実施しているスクリーニングの一つで、体だけでなく心の状態も把握し、一人ひとりに適したケア方法を理解することも重要だと強調されました。選手としっかり対話を重ね、チームにリレーションしていくことが、最善のケアにつながるとのことでした。
言葉の力を信じて。自分のことをよく知り、言葉にする力を養ってほしい
最後に泉氏は、これまでの経験を踏まえ、学生へのメッセージとして「言葉の力は時を超えて伝わることがある。今日の話が、後に将来のヒントになったり、答えになったりするかもしれない。だから、相手の話を聞くこと、自分の心と対話すること、そして、その時感じたことを、熱を持って伝えられる力を養ってください。将来一緒に仕事ができれば嬉しいです。」と語りかけ、講義を締めくくりました。
泉 建史氏(フィジカルトレーナー)
現在、世界最大のプロスポーツ育成機関やインターナショナルチーム(東京2020、パリ2024、ロサンゼルス2028世代)のトレーニング強化を担当。日本オリンピック委員会(JOC)医科学強化スタッフ(フィジカルコーディネーター/フィジカルコーチ)、ナショナルトレーニングセンター競技別強化拠点施設の医・科学サポートプロジェクト委員、近年は採点系競技、審美系競技をはじめ複数の日本代表の育成を歴任。国内では国際的な組織であるNSCAジャパンのエリアディレクターとして後進の教育にも力を注ぎ、関西ではスポーツ教育アドバイザーとして行政プロジェクトやウエルネス事業に貢献。『1252女性アスリートコンディショニングエキスパート検定』(東洋館出版社)運動処方パート執筆をはじめ日本のスポーツ現場のフィジカルトレーニング(身体づくり)育成の第一人者として活躍。米国スポーツ医学会認定 運動生理学士(ACSM/EP-C),NSCAジャパン最優秀指導者賞受賞。
PARIS 2024特集
https://the-ans.jp/course/445893/3/
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泉 建史氏(フィジカルトレーナー)