DIPLOMA COURSE OF MIDWIFERY

新着情報

助産学専攻科について

※本専攻科は、大学卒業後に看護師資格を有する者が、助産師などの資格取得をめざす教育課程です。

修業年限

1年

入学定員

10名

取得可能な資格・免許
  • 助産師国家試験受験資格
  • 受胎調節実地指導員
  • アロマコーディネーター(日本アロマコーディネーター協会認定)
  • NCPR Aコース新生児蘇生法修了認定

女性の心と身体に寄り添い、
女性自身の持つ力を高めるケアができる、助産師の育成をめざします。

助産師の支援は、分娩を中心とした周産期だけでなく、リプロダクティブヘルス&ライツの理念を基盤に、ライフサイクル各期の女性の健康と、子どもやその家族への支援も含まれます。本学の助産学専攻科では、すべての場面で求められるのは、寄り添う姿勢と人間性だと考えています。さまざまな支援ができるためには幅広い知識の修得とともに、広い視野と豊かな人間力を築くことが必要です。その助産師の根幹を育てるために、学生自身が主体的に学修し、表現力や表情を豊かにすること。そして相手の想いを大切にしながら関わり方を考えられるように、教員一同、一緒に歩んでいきたいと考えています。

助産学専攻科の特色

「補完代替医療とアロマセラピー」の科目を設け、
妊産婦に対するアロマセラピーの安全な実践方法を学びます。

女性にとって心身ともに大きな変化が生じやすい妊娠期、産褥期、育児期に、アロマを用いたケアを行うことには大きな意義があります。この授業では30時間の講義でアロマの有用性や禁忌・注意事項について学修した後、演習でアロマの用い方やケアを実践します。7月に行われるアロマコーディネーター資格認定試験に合格すると、8月以降の実習では分娩時にアロマを用いたケアができる施設もあり、資格を活かすことができます。

「ハイリスク母子支援論/実習」の科目を設け、
ハイリスク母子への理解を深め、支援方法を学びます。

近年、虐待、DV、産褥期うつが著しく増加しています。助産師は、現代社会が抱える周産期や、子育てに関わる社会的ハイリスクを理解し、妊・産・褥婦の背景を知り、母親と家族発達への支援ができることが重要です。実習は乳児院やNICUで行い、ハイリスク母子への助産師の役割と連携について学びます。また地域母子保健実習や産前産後ケアセンターでの実習を通して、さまざまな母子のニーズを把握し、ハイリスク母子への理解を深めます。

活躍の場を広げる資格取得をバックアップ

助産師国家試験受験資格

本学の助産学専攻科は、所定の単位を取得し、修了認定されれば、助産師国家試験が受験できます。国家試験合格率は、開設以来9年連続で100%を達成しています。

受胎調節実地指導員

リプロダクティブヘルス&ライツの概念のもとに、受胎調節の意義と目的、母体保護法、不妊治療、出生前診断など幅広く学びます。専攻科を修了後、申請することで資格が取得できます。

アロマコーディネーター(日本アロマコーディネーター協会認定)

「補完代替医療とアロマセラピー」の講義を受講し、単位を取得すると、在学中に日本アロマコーディネーター協会認定のアロマコーディネーターの資格取得試験を受験できます。開設以来、9年連続で全員が資格を取得しています。

NCPR Aコース 新生児蘇生法修了認定

新生児の出生直後に特に重要な意義を持つ、新生児蘇生法「専門」Aコース講習会を実施しています。受講後筆記テストに合格し申請すると、修了が認定されます。開設以来、9年連続で受講者全員が資格を取得しています。

カリキュラム

カリキュラムは基礎助産学領域、実践助産学領域、
統合助産学領域の3科目群で構成しています。

基礎助産学領域

助産学の目的・対象・助産実践の基礎となる基礎医学系科目や専門職としての責務と倫理を学びます。助産診断、助産実践に必要な助産専門分野に対応するための基礎知識を修得します。

実践助産学領域

妊娠・分娩・産褥・育児期における助産診断技術について学びます。母子や次世代家族がより健康な経過をたどるための支援方法、地域や連携施設における助産業務管理の在り方、地域の母子保健を推進するための保健・医療・福祉機関との連携、心理・社会的ハイリスクの母親と家族の支援に必要な知識を修得し、臨地実習を通して助産技術の実践力を高めます。

統合助産学領域

女性のヘルスプロモーションのための補完代替医療の適用を学ぶとともに、次世代家族への支援や周産期実践に対する最新の知見をもとに、効果的なケアを創造する能力を養います。

区分 授業科目 単位数
必修科目 専門分野 基礎助産学
[6単位]
助産学総論 1
女性健康学総論 2
新生児診断・発達論 1
ハイリスク母子支援論 1
ウイメンズヘルスとリプロダクティブケア 1
実践助産学
[26単位]
分娩介助技術学演習 2
助産診断・技術学Ⅰ 2
助産診断・技術学Ⅱ 2
助産診断・技術学Ⅲ 2
助産診断・技術学Ⅳ 2
地域母子保健学 2
助産管理学 2
助産学実習Ⅰ 8
助産学実習Ⅱ 2
ハイリスク母子実習 1
地域母子保健実習 1
統合助産学
[3単位]
補完代替医療とアロマセラピー 1
助産学課題研究 2
卒業に必要な単位 [必修科目・合計]35単位
  • 上記は2026年度入学生のカリキュラムです(予定)。変更になる場合があります。

PICK UP

分娩介助技術学演習

分娩時に寄り添えるケアを修得

この世に生まれ来る新生児に誰よりも最初に触れるのが助産師です。母と子の二つの命を預かり、より安全に、満足のいくお産に導くために、助産ケアの理論と分娩介助技術を修得します。講義とともに長期間にわたって演習を重ね、産婦さんに寄り添えるケア力と手技を修得することで、実際の実習で分娩時に産婦さんに関わることができます。

助産学課題研究

課題解決のための研究を実施

周産期ケアや女性の健康に関する問題点を明確にし、その課題を解決するために変遷や現状を分析し、新しい知見を見出すための研究方法を学びます。先行研究を検索してクリティークする、倫理的配慮について理解する、研究内容を分析し、考察するという一連の過程を経て、成果を論文としてまとめ、発表します。周産期に関連した英語文献講読の時間も設けています。

年間スケジュール

【前期】助産診断・技術学Ⅳ

周産期における母子の健康状態のアセスメントやリスクを評価するための知識を習得します。授業内でNCPR(新生児蘇生法)の「専門」Aコースの講習会も実施しており、実習施設の医師であるインストラクター2名の講義受講後、筆記試験に合格すると修了認定が受けられます。

【前期】助産学総論

助産師の歴史を知り、役割を理解し、助産師として何を学ぶ必要があるかを考えます。教員の講義だけでなく、周産期医療の変遷やエビデンスを捉えるため、専門分野のゲストスピーカーを招いて「周産期医療の今」を学びます。「海外での助産事情」「ツボと温灸」「不妊治療の現状」「無痛分娩時の助産師の関わり」などのテーマで講義や演習を実施します。

【後期】地域母子保健実習

助産院での実習を実施します。地域における助産師の役割や助産院の雰囲気、助産院で出産を望む女性への関わり方などを学びます。また実習前には助産院で実施されているマザークラスの見学を行います。さらに産前産後ケアセンターや、乳児を持つ母親同士の集まる広場にも見学実習に行きます。

カリキュラムポリシー:[教育内容]教育課程編成・実施の方針

本学では修了認定・学位授与の方針(ディプロマ・ポリシー)にある知識や能力等を修得する為に教育課程を編成し、教育内容、教育方法、学修成果の評価方法を以下のように定めます。

教育内容

  • ①基礎助産学では助産診断、助産実践に必要な助産専門分野に対応するための基礎知識や技術を講義や演習を通じて学修し助産師としての基盤を築く。
  • ②実践助産学では母子や次世代家族がより健康な経過をたどるための支援方法、地域や連携施設における助産業務管理の在り方、地域の母子保健を推進するための保健・医療・福祉機関との連携、心理・社会的ハイリスクの母親と家族の支援に必要な知識を講義や演習、医療・福祉・保育の現場実習を通じて助産診断技術を修得する。
  • ③助産師としての知識と実践力をさらに充実させ女性のヘルスプロモーションのためのアロマセラピーの有用性、エビデンス、基礎的手法について修得すると共に、助産実践を科学的に分析するための研究理論と研究方法論を修得する。

教育方法

  • ①講義、演習にかかわらず少人数で対話形式の指導を行い、学生の自発的学修、課題発見、解決模索の態度を重視し促す。
  • ②実習では臨地に出る前に学内で研鑽を積み、実習の到達目標を設定した上で臨地実習に望む。実習後には学内でカンファレンス等での実習報告や指導を受けて実習到達度の確認を行う。

学修成果の評価方法

  • ①各科目のシラバスに定める成績評価法にもとづき評価する。
  • ②講義科目、演習科目においては、授業中の質疑、意見、討論の内容、及び提出されたレポートの内容を重視する。
  • ③実習に関しては技術力、診断力、対応力、実習記録などをルーブリックなどの評価指標を基準に評価する。

在学生インタビュー

多彩な実習を通して経験を積み
女性の人生を支える助産師に

幼い頃、母がお世話になった助産師の話を聞いて憧れを抱き、大学時代の母性看護実習や友人の妊娠・出産・育児を間近で経験したことで、女性を支える助産師になりたいと思うようになりました。森ノ宮医療大学の助産学専攻科では、ハイリスク母子のケアや地域での支援について学べるだけでなく、助産院やNICU、産後ケア施設など多様な実習先で経験を積むことができます。実習では、自分の技術不足に落ち込みながらも、先生方の温かい励ましや、担当したお母さん方の笑顔に支えられ、成長を実感しています。また、現場経験豊富な医師による講義を通じて、リアルな知識を深めることができました。助産師の学びは難しいことも多いですが、母子を支えるやりがいを日々感じています。将来は、妊娠・出産・育児のサポートが受けにくい女性の気持ちを汲み取り、安心して育児ができるように寄り添える助産師になりたいです。女性一人ひとりの心・身体・社会面を支えられる存在をめざし、学び続けていきます。

咸 百花さん

森ノ宮医療大学 看護学科卒業

教員からのメッセージ

専攻科長

女性の生涯を通じて多様なニーズに応えるために
人間力を培う助産師の育成

助産学の対象は、女性およびその家族であり、出生から高齢期の一連の成長過程において各期の健康課題を抱えています。助産師は、女性の健康課題と多様な価値観に応えるために必要な健康支援活動を行う役割・責務があります。そこには、リプロダクティブヘルス&ライツの理念を基盤に生涯における女性や家族の健康や教育支援も含まれ、地域社会に広く貢献する専門家として、医療機関だけでなく、学校や地域におけるプレコンセプションケアも期待されています。学ぶことが多い1年間ですが、高度な専門知識と技術の修得とともに人間力を高めることも非常に重要です。助産師の根幹となる人間力を培ってほしいと願っております。

齋藤 雅子 教授(助産学専攻科長)

[担当科目]
助産学総論/女性健康学総論/分娩介助技術学演習/助産診断・技術学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ/助産学実習Ⅰ・Ⅱ/ハイリスク母子実習/地域母子保健実習/助産学課題研究

[研究領域]
育児開始期の母子関係に関する研究、虐待予防に関する研究、シミュレーション教育に関する研究

教員

助産師としての基本的能力を身につける1年です

助産師は、妊娠から出産育児までの母子やその家族を支援します。生命の誕生に関わるため責任重大な面はありますが、やりがいのある素晴らしい仕事です。また、助産師は、英語ではmidwife、女性のそばにいるという意味で、女性の一生の健康を支える仕事です。そのための知識・技術や人間力の基本的能力を身につけてもらいたいと思います。

勝田 真由美 准教授

[担当科目]
助産学総論/女性健康学総論/新生児診断・発達論/ハイリスク母子支援論/分娩介助技術学演習/助産診断・技術学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ/地域母子保健学/助産管理学/助産学実習Ⅰ・Ⅱ/ハイリスク母子実習/地域母子保健実習/助産学課題研究

[研究領域]
性教育(生命教育)/中高年女性への健康教育/看護教育(OSCE)/産後うつ

助産師という専門職として

助産師は、すべての年代の女性とその家族に寄り添う専門職です。周産期は、心身の変化からストレスフルな時期になります。そんな妊産婦を支援し、その人らしい育児をスタート出来るよう、責任をもってケアする能力が求められます。より高度な専門的知識・技術のほかに、コミュニケーション能力や生き抜く力も向上できるよう、1年間一緒に頑張りましょう。

緒方 あかね 講師

[担当科目]
助産学総論、女性健康学総論、ハイリスク母子支援論、分娩介助技術学演習、助産診断・技術学Ⅰ、助産診断・技術学Ⅱ、助産診断・技術学Ⅲ、助産診断・技術学Ⅳ、助産学実習Ⅰ・Ⅱ、ハイリスク母子実習、地域母子保健実習、助産学課題研究

[研究領域]
周産期のメンタルヘルスケアや産後うつに関する研究、シミュレーション教育に関する研究

女性の暮らしと一生に寄り添う助産師に

助産師という仕事は女性の一生に寄り添える素晴らしい仕事です。近年の晩婚化・晩産化・少子化に加えて、女性の社会進出が進み、ライフスタイルは多様化しています。それに伴い、私たち助産師が活躍できる場も増えています。すべての女性が安心して暮らせるよう寄り添える助産師を一緒にめざしたいと思います。激動の一年になりますが、どんなことでも支えていきますので、共に乗り越えていきましょう。

阪田 あみ 助教

[担当科目]
助産診断・技術学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ/助産学実習Ⅰ・Ⅱ/ハイリスク母子実習/地域母子保健実習/助産学課題研究/ハイリスク母子支援論

[研究領域]
助産師の無痛分娩に対する経験と態度について

助産師としての基礎作りを応援します

赤ちゃん大好きから、お母さん大好き、みんな大好きになり、今まで助産師を続けてきました。生命の誕生をサポートする助産師。現代では様々なフィールドがありますが、そのどこにも生命を尊び、人と関わっていくということに変わりはありません。大変なこともありますが、生命に寄り添うことができる助産師になれるよう一緒に頑張りましょう。

鞍田 真鈴 助手

[担当科目]
分娩介助技術学演習/助産診断・技術学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ・Ⅳ/助産学実習Ⅰ・Ⅱ/ハイリスク母子実習/地域母子保健実習

[研究領域]
妊娠期からの育児支援

学費について

専攻科 項目
前期 後期
助産学専攻科 学費 学納金 入学金 150,000円
授業料 820,000円 820,000円
委託徴収金 校友会費 20,000円
学生会
(学生支援費)
10,000円 10,000円
年間合計 1,830,000円

最大64万円支給

[事前申込制] 2025年度 専攻科説明会

本学助産学専攻科の特徴やめざせる資格などについて説明するほか、入試や実習先などについてもっと深く知りたい方のための「個別相談」も行います。

  • 下記日程以外にも平日に個別相談を受け付けています。本学までお問い合わせください。
  • 本説明会は高校生対象ではありませんので、ご注意ください。

開催日

6/22(日)、7/20(日)、8/9(土)
13:30~15:00(13:00受付開始)

※当日は、学部・学科の高校生対象イベントも開催しています。助産学専攻科説明会の受付場所はウエストポート1階ですので、お間違えないようご注意ください。

タイムスケジュール〔6/22(日)・7/20(日)・8/9(土)〕

13:00~ 受付
13:30~14:30 助産学専攻科紹介・キャンパス見学
14:30~15:00 個別相談(入試相談)

申込方法

下記フォームからお申込みください。
[申込受付期間]
6/22(日):5/19(月)17:00~6/19(木)23:59
7/20(日):6/23(月)17:00~7/17(木)23:59
8/9(土):7/7(月)17:00~8/7(木)23:59

[オンライン型]Zoom個別相談(1回約30分)

地方にお住まいの方や日程が合わない方を対象として、
Zoomを利用したオンライン個別相談を実施します。

個別相談をご希望の際は、メールにてご連絡ください。

[E-mail] univ@morinomiya-u.ac.jp

お申込みの際には、下記の項目をご記載ください。

  • お名前/ふりがな
  • メールアドレス
  • お電話番号
  • 最終学歴
  • 勤務先
  • 個別相談希望日時(平日のみ。調整が必要なためできるだけ多く入力ください)
  • 個別相談で聞きたい質問

2026年度 助産学専攻科パンフレット

助産学専攻科パンフレットをWeb上でも公開中です。

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