森ノ宮医療大学 高校生・受験生応援サイト「MORINOMIYA PORT」

  • Facebook公式ページ
  • Line公式ページ

ホーム >

まるわかり医療の仕事図鑑 >

鍼灸師(はり師・きゅう師)

まるわかり医療の仕事図鑑

看護保健分野

鍼灸師(はり師・きゅう師)

はり・きゅうで患部を刺激し、自然治癒力を高め、健康回復・疾病予防を行う

仕事紹介

鍼灸師(はり師・きゅう師)のお仕事

鍼または灸を使った刺激で自然治癒力を高め、病気の改善や予防、健康回復を行う医療技術職。はり師ときゅう師は別々の資格だが、両方の施術を行う人が多いため鍼灸師と呼ばれている。副作用が少ない施術法として、赤ちゃんから高齢者、トップアスリートや妊婦さんまで高いニーズがあるほか、リラクセーションや美容・介護分野などでも活躍。

仕事内容

きわめて細いステンレス製の鍼を経穴(つぼ)に刺入し、一定の刺激を与えて痛みや筋肉の凝り、血行の促進を図る。ほかにも鍼を瞬間的に刺入してすぐに抜く方法、鍼に微弱な電流を流すなど、施術法は多様。
よもぎなどの「もぐさ」を使って経穴に熱刺激を与える。もぐさを直接皮膚にのせて点火し燃焼させる「直接灸」と、もぐさと皮膚の間に生姜やにんにくなどの緩衝材を入れる「間接灸」に大別される。
西洋医学で医師が手首の脈を診るのは脈拍を調べるためだが、鍼灸での脈診は身体のエネルギー(気)の流れやバランスを診るために行う。習得は難しいが、効果的とされる。
現代では視診ともいうが、患者の表情、皮膚の状態や血色、また舌の状態などを目で見て、栄養状態や病状を判断する方法。動作や体つきなども併せて診ることで、さらに詳しい状態が分かる。

活躍の場

医療分野だけでなく、スポーツや美容にも広がる。

資格を取得したあとに独立して開業する者も多い。ほかにも病院やクリニックに勤めたり、老人福祉施設、スポーツジムで働くことも可能。東洋医学、東洋療法の研究機関に勤務する例もある。最近では美容面での鍼灸も注目されている。高齢者の健康維持やスポーツ人口増で、コンディショニングのサポートなど活躍の場は年々広がってきている。

Interview

活躍する鍼灸師さんにインタビュー

めざすは、心から笑顔になってもらえる治療家になること。

鍼灸師として3年目を迎えた芝さん。肩こりや腰痛に苦しむOLさんやお母さんたちに笑顔を取り戻してもらえるように、笑顔の接客、心のこもった施術を心がけ、毎日全力で治療に取り組んでいる。

女性患者さんへの配慮は大切です

私が鍼灸治療と関わるようになったのは中学生のときです。中学では陸上部、高校ではカヌー部に所属していましたが、たびたび肉離れや肩の故障を患い、鍼灸整骨院のお世話になっていました。テーピングやリハビリなどで、他の部員たちもたくさん出入りしていました。鍼灸整骨院とスポーツ選手は切っても切れない関係でしょう。将来、身体のメンテナンスに関われる仕事に就きたいと思うようになったのは、このころの影響です。

私が勤めている鍼灸整骨院は、場所柄、患者さんは若い女性が多く、高齢の方は1割程度。デスクワークで肩こりが激しいOLさん、赤ちゃんの抱っこで腕や腰を痛めたお母さんたちがたくさん訪れます。そのため、カーテンをきっちり閉めて、素肌を見えないようにするなどの配慮は欠かせません。また、女性の肌はデリケートなうえに血管も細いので、内出血などしないように対応には十分に注意を払っています。

「みらい鍼灸整骨院」は、大阪府下に7店舗を有し、全店舗で9名の鍼灸師が働いています。私が入社以来働く西田辺院には3名の鍼灸師が在籍しており、今はまだその中で一番経験が浅いため、院長先生たちに毎日指導を仰ぎながら、1日あたり10名程度の患者さんと接しています。

治療に要する時間は、一人当たり約25分。15分間マッサージをして筋肉をほぐし、残りの10分間で鍼灸治療を行います。患者さんたちは、通常週に2〜3回、中には毎日通院される方もおられます。最初は痛みにより無愛想であった方も、施術を繰り返すうちに「楽になった。ありがとう」と笑顔で応えてくれるときが一番好きな瞬間です。やりたかった仕事で生計を立てている喜びと、人々が喜ぶ顔を直に見れる喜びで「鍼灸師になって本当によかった」と実感できます。

東洋医学ならではの奥深さ

鍼灸は日本で古くから行われてきた東洋医学の治療法のひとつですが、東洋医学の考え方というのは独特で、奥が深いです。たとえば胃の調子が悪いとなっても、胃には直接触れません。手の甲や足の膝下あたりを押さえます。いわゆるツボというものですが、どの疾患に対してどのツボが効果的かを知っているかどうかで、治療の幅に大きな差が出てきます。

耳つぼダイエットや美容鍼灸など、体内環境の改善やリラクゼーションにも効果がある鍼灸は実に奥が深く、毎日が勉強です。

森ノ宮医療大学で鍼灸師をめざす 鍼灸学科

森ノ宮医療大学で鍼灸師をめざす 鍼灸学科

資格情報

資格の取り方

資格は「はり師」「きゅう師」別々ですが、高校卒業後に3年以上の鍼灸師養成施設(大学や専門学校)で同時に学び、両方取得するのが一般的です。国家試験は、「財団法人 東洋療法研修試験財団」主催により、毎年1回、2月下旬に行われています。試験内容は筆記試験のみで、試験科目は「はり理論・きゅう理論」「解剖学」「東洋医学概論」など幅広い内容となっています。国家試験の合格率は、例年、両資格とも70~80%程度です。施設により、「あん摩マッサージ指圧師」の資格にも対応している場合があります。

資格取得のルート

はり師・きゅう師の国家試験の合格状況

資格取得後のキャリアプラン

独立開業

鍼灸師として独立開業するには、はり師・きゅう師の国家資格を取得していれば可能。それ以外の資格は必要ない。治療院も施設設置基準の広さや環境をクリアし、開業後10日以内に都道府県知事への届け出を出せば開くことができる。ただ、鍼灸院の経営には鍼灸師としての技術以外にお金の管理も含めた経営的な能力も必要となるため、ある程度の実務経験は大事だろう。

保健体育科教諭

大学によっては保健体育科の教員免許を取ることも可能。公立、私立の中学・高校の保健体育科教師として働くとともに、担任としての学級運営やクラブ活動を指導する。保健体育の知識だけでなく指導力や生徒とのコミュニケーション力も必要。まず大学で教職課程を選択し、教育実習も行って、中学校・高等学校教諭一種免許状(保健体育)を取得しなければならない。その後、教員採用試験を受けて合格する必要がある。

スポーツトレーナー

スポーツトレーナーという国家資格はない。プロスポーツチームやアマチュア団体チーム、スポーツジムなどでトレーナーとして働く。選手のメディカル部門を担当するアスレティックトレーナーと、身体機能の強化をコーチするコンディショニングコーチ(フィジカルコーチ)に分かれる。いずれも鍼灸師としての知識とスポーツ全般の知識も必要なので、自ら勉強しておかねばならない。

やりたい仕事が見つかったら、次は学校を選ぼう!

ページの先頭へ