森ノ宮医療大学

GRADUATE SCHOOL OF HEALTH SCIENCES
MORINOMIYA UNIVERSITY OF MEDICAL SCIENCES

大学院 保健医療学研究科 保健医療学専攻(修士課程)

古澤 ひなたさん

古澤 ひなた さん

保健医療学研究科 保健医療学専攻(修士課程)1年生
森ノ宮医療大学 理学療法学科/大阪府立桜塚高等学校

「大学院なんて、自分には関係ない」——そう思っていました。

理学療法学科3年生の秋。ゼミの先生から「大学院も考えてみない?」と声をかけていただいたのがきっかけでした。
それまではまったく進学を意識していなかった私ですが、その言葉をきっかけに同じ研究室で研究に打ち込む先輩たちの姿が「かっこいい」と感じ始めたことを覚えています。

研究の日々は、まさに「生を感じる」時間

授業がない日は、10時間ほど研究活動に打ち込みます。
研究テーマは「足関節捻挫を経験した人と健常者の動作の違いの調査」。その知見をもとに再受傷予防につながるリハビリの発展をめざします。
日々論文を読んだり、膨大なデータと向き合ったりする中で、「教えられる」ことだけでなく、自分で調べ、考え、形にしていく力が身についてきていることを実感します。
何より、「知識を深めること」に価値を感じるようになりました。

同期とのギャップも、成長の糧に

同期の多くは現場で理学療法士として活躍しています。
その話を聞くと「自分はまだ患者さんに貢献できていない」と焦る瞬間もありますが、学内にある附属クリニックで週に1回研修させていただき、実際の現場に触れ経験を積んでいます。
毎日レベルの高い環境で成長できている実感があるため、卒業後は即戦力として活躍したいです。

大学院で身につく力

研究を通じて、情報処理能力や論理的思考がぐっと高まりました。
知りたいことを見つけることから始まり、膨大なデータをどのように整理し、どう伝えるか——。その経験は、社会に出てからもきっと大きな武器になります。
また分からないことを自分で調べる癖がついたことも、大学院で成長した部分かなと感じています。

入試の裏話

大学院の入試は、筆記試験と面接試験がありました。これは内部進学も一般受験も同様です。
筆記試験は英語で書かれた論文を読み、それについて問われたことに答える内容でした。辞書の持ち込みが可能だったので、助かりました。
面接は2名の試験官がいましたが、そのうち1名がなんと理学療法学科の先生!4年間お世話になってきた先生を前に、不思議な緊張がありました。事前に提出した研究計画などを基に、「被験者を集められそうか」「やろうとしている内容は症例が少ないがどうするのか」など、かなり細かい部分を問われたのを覚えています。

MESSAGE

大学3年生までは、全く想像もしていなかった大学院進学。
けれど、一歩踏み出したことで、学びの“深さ”と“広がり”を実感しています。
また、大学院で学ぶことで、理学療法士としてだけでなく、教育や研究の道にも挑戦できることを知りました。
学部での学びを土台に、自分の専門をもっと探究したい人へ——。大学院という選択肢を、少しだけ身近に感じてもらえたら嬉しく思います。
今後は「かっこいい」と感じた先輩のあの姿を、今度は自分が後輩に見せられるよう努力していきます。

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