保健医療学研究科 看護学専攻(博士前期課程)
学位:修士(看護学) 修業年限:2年
専門分野
教育内容
- 1年次前期に必修共通科目(看護倫理特論、チーム医療特論、保健医療研究方法論)で、看護実践における倫理、Evidence-Based Medicine(EBM)、研究に関する基本的概念と研究手法、多職種連携医療チームにおける各専門職の役割と課題解決に向けての看護専門職としての指導的役割等について学修する。また1年次前期または後期の選択共通科目で、生活の質(QOL)の評価法、補完統合ヘルスケア、英語文献、東洋医学史などのいずれかの専門知識を習得させ、専門科目を履修するにあたっての知識・技術・倫理の基盤を築く。
- 専門科目の特論科目を基盤看護学領域と実践看護学領域に区分し、いずれかを主たる領域として修士論文執筆に必要な専門的知識と技術を身に付ける。
- 特別研究と演習科目では、1年次後期の専門演習において、専攻する主たる看護学の領域において、対象者の看護実践に焦点をあてた実践力や研究力、教育力を修得する目的の演習を行う。研究手法の一連の過程を、演習を通して体験し、特別研究Ⅰ・特別研究Ⅱにつなげる。
- 2年間を通して実施する特別研究Ⅰ・特別研究Ⅱにおいて、看護実践に関する研究テーマを決定し、先行研究レビュー、研究計画立案、倫理審査書類作成、研究の実施、データ解析、解釈と考察、そして修士論文執筆まで、看護研究の一連の過程を体得させる。
教育方法
- 講義か演習かにかかわらず少人数で対話形式の指導を行い、学生の自発的学習、課題発見、解決模索の態度を重視し促す。
- 専門演習では、基本的に特別研究Ⅰ・特別研究Ⅱのテーマと一貫性のある内容とする。
- 特別研究Ⅰ・特別研究Ⅱでは、看護研究の基本的な知識・技術を身に付けるコースワークから徐々に実践的なリサーチワークに移行させる。移行期は1年次後期とし、学生個別の能力と成長度に合わせて調整する。また、客観的評価とフィードバックができる公聴会を毎年設ける。1年次は中間報告会、2年次は成果発表会とする。
- 研究者としての倫理観を養い、研究公正の重要性を自覚させるために、学内研究倫理セミナーまたは研究倫理eラーニングを毎年受講させる。
学修成果の評価方法
- 各科目のシラバスに定める成績評価法にもとづき評価する。
- 共通科目、特論科目及び専門演習においては、授業中の質疑、意見、討論の内容、及び提出されたレポートの内容を重視する。
- 特別研究Ⅰ・特別研究Ⅱにおいては、修士論文の内容だけでなく、当該テーマに関連して在学中に行った学会や研究会での活動内容、及び公聴会における発表と質疑応答の内容も評価材料とする。
授業科目
区分 | 科目名 | 必修 | 選択 | 開講 年次 |
履修の原則 | |
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単位 | 単位 | |||||
共通基盤科目 | 看護研究方法 | 2 | 1前 | ※必修科目2単位を含めて14単位以上 1年次または2年次のいずれでも履修可能 ※ 必修科目「看護研究方法」は1年前期で履修しなければならない ※「看護研究方法」以外の科目は、1年次または2年次のいずれでも履修可能 |
||
看護倫理特論 | 2 | 1後・2後 | ||||
ヒューマンケア理論特論 | 2 | 1後・2後 | ||||
コンサルテーション特論 | 2 | 1後・2後 | ||||
保健医療看護政策特論 | 2 | 1後・2後 | ||||
家族看護学特論 | 2 | 1後・2後 | ||||
看護学英語文献講読 | 2 | 1後・2後 | ||||
QOL評価法特論 | 2 | 1後・2後 | ||||
医療安全・チーム医療特論 | 2 | 1後・2後 | ||||
フィジカルアセスメント | 2 | 1後・2後 | ||||
補完統合・ヘルスケア特論 | 2 | 1前・2前 | ||||
専門科目 | 看護教育学特論 | 2 | 1前 | 看護教育学分野専攻必修 | ※ 専攻する専門看護学分野の特論2単位、 専攻専門分野以外の特論4単位以上の計6単位以上 ※専攻専門分野の特論は1年次前期で履修しなければならない ※専攻専門分野以外の特論は、1年次または2年次のいずれでも履修可能 |
|
看護管理学特論 | 2 | 1前 | 看護管理学分野専攻必修 | |||
急性・慢性・がん看護学特論 | 2 | 1前 | 急性・慢性・がん看護学分野専攻必修 | |||
老年看護学特論 | 2 | 1前 | 老年看護学分野専攻必修 | |||
在宅看護学特論 | 2 | 1前 | 在宅看護学分野専攻必修 | |||
精神看護学特論 | 2 | 1前 | 精神看護学分野専攻必修 | |||
育成看護学特論 | 2 | 1前 | 育成看護学分野専攻必修 | |||
公衆衛生看護学特論 | 2 | 1前 | 公衆衛生看護学分野専攻必修 | |||
研究科目 | 専門分野研究方法 | 2 | 1後 | ※10単位必修 | ||
特別研究 | 8 | 2通 |
修了要件および履修方法
※ 2年以上在籍し、共通基盤科目群から必修科目の看護研究方法2単位を含む14単位以上、専門科目群から専攻する専門看護学分野の特論2単位および専攻専門分野以外の特論4単位以上の計6単位以上、研究科目群の10単位以上の総計30単位以上を修得し、研究指導を受けて論文審査と最終試験に合格することが必要である。
2023年度 大学院説明会
実施日
9/26(火)、10/31(火)、11/28(火)
17:00-19:00(受付16:45~)
場所
森ノ宮医療大学 W棟533講義室
参加申込
事前申込不要(直接会場へお越しください)
● 上記以外にも完全予約制の個別相談を実施しています。申し込み方法は以下の通りになります。
● 個別相談の方法(メール・オンライン・対面など)については、ご希望をお聞きしたうえで決定します。

申込方法
個別相談をご希望の際は、申込フォームまたはメールにてご連絡ください。
森ノ宮医療大学 入試課
[E-mail] univ@morinomiya-u.ac.jp[TEL] 0120-68-8908
※メールでご連絡いただく際は、下記の項目をご記載ください。
1.相談を希望する教員名(決まっている場合のみ)
2.研究テーマ
3.第一志望専攻名
4.保有(取得見込み)の医療系資格
5.希望するご連絡方法、時間帯
6.個人情報(氏名、フリガナ、最終学歴、メールアドレス、住所、電話番号、職業)
大学院紹介動画/入試説明動画
大学院の概要や入試情報を動画で説明しています。個別相談会に参加する前に、各専攻の詳細や入試概要については動画で確認するようにお願いします。
2024年度 大学院パンフレット
大学院パンフレットをWeb上でも公開中です。
大学院の特色や学びについて詳細な情報をご覧いただけます。
2024年度 大学院学生募集要項
大学院学生募集要項をWeb上で公開中です。
コンテンツ一覧
大学院保健医療学研究科看護学専攻(博士前期課程/NPコース)学生募集停止のお知らせ
森ノ宮医療大学大学院保健医療学研究科看護学専攻(博士前期課程/NPコース)について、2024年度入学生から学生募集を停止することといたしましたので、お知らせいたします。
大学院保健医療学研究科 看護学専攻(博士前期課程/NPコース)について
看護学を基盤とし、診療とケアを統合した新しい時代を担う診療看護師(NP)を育成することを目的としている。
- 医療面接や身体診察を通して臨床推論を行い、検査・治療のマネジメントが提案できる臨床能力の獲得を目指す。看護師の感性に加え、高度な専門性・実践力を備えることでチーム医療の要として更に活躍でき、人々の健康の向上、地域医療における課題を改善することにつながる。
- これまで培ってきた看護領域の専門性を更に深め、かつ従来の看護特性を活かすことでより包括的医療の実践が可能となり、安心・安全な医療が提供でき、新しい時代の看護学・看護の発展進化に貢献できる。
ADMISSION POLICY 入学者受入方針
高度な専門的職業人を育成するために、本大学院の学修内容に強い関心と意欲を有しているのと同時に、専門的知識・技術の修得のために最低限度必要な看護系大学学士レベルの基礎学力、専門知識、さらには主体的な行動力・協働力を兼ね備えて入学してくることを求めています。具体的には以下のような人物像を求めます。
- ①専門的知識
- 看護学分野における学士レベルの基礎学力と専門知識を有している。
- ②他の医療職・医療体系への関心
- 対象者個別の事情や価値観によってさまざまな医療の選択肢があることを認識し、看護学の範囲だけでなく他の医療職や医療体系を理解することに強い関心と意欲を有している。
- ③協働能力とコミュニケーション力
- 他者と協働できるコミュニケーション力、思考力、及び判断力を有している。
- ④学修努力の覚悟
- 修士の学位をもつ高度な専門的職業人になるため、知識・技術・人間性を高める努力を惜しまず、最後までやり遂げる覚悟がある。
入学試験において、上記①を筆記試験、②を出願時提出書類と面接試験、③④を面接試験によって評価する。
CURRICULUM POLICY 教育課程編成・実施の方針
本学では修了認定・学位授与の方針(ディプロマポリシー)にある知識や能力等を修得する為に教育課程を編成し、教育内容、教育方法、学修成果の評価方法を以下のように定めます。
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教育内容
- ①カリキュラムを共通基盤科目、専門科目、研究科目に区分する。
- ②共通基盤科目は、看護学の専門分野を問わず修士課程の大学院生が共通して修得すべき看護学に共通する科目として、「看護研究方法」「看護倫理特論」「ヒューマンケア理論特論」「コンサルテーション特論」「保健医療看護政策特論」「家族看護学特論」「看護学英語文献講読」「QOL評価特論」「医療安全・チーム医療特論」「フィジカルアセスメント」「補完統合・ヘルスケア特論」の10科目配する。その内、「看護研究方法演習」は修士論文の研究に取り組むために必要不可欠の内容であることから、1年次前期開講とし、必修とする。
- ③専門科目は、8つの看護学専門分野の看護学特論から成る。看護学専門分野の科目として「看護教育学特論」「看護管理学特論」「急性・慢性・がん看護学特論」「老年看護学特論」「在宅看護学特論」「精神看護学特論」「育成看護学特論」「公衆衛生看護学特論」の各特論2単位を配する。
- ④研究科目として「専門分野研究方法」2単位、「特別研究」8単位を配し、修士論文作成に取り組むための科目とする。
- ⑤専攻する専門分野の看護学特論2単位、専門分野研究方法2単位、特別研究8単位の計12単位を修士論文作成のための必修科目とする。
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教育方法
- ①専門分野の看護学の知識を修得するとともに、研究的関心を絞り込めるよう、専門分野の特論を1年次前期に配してコースワークを行う。研究的関心に沿って文献をクリティークした後、研究計画を策定し、年度内に研究倫理審査の承認が得られるよう、専門研究演習を1年次後期に配し、リサーチワークに移行させる。1年かけてじっくりと修士論文の研究に取組み、それをまとめられるよう、特別研究8単位を2年次の通年で配し、リサーチワークを行えるようにする。
- ②コースワークからリサーチワークへの移行がスムースに行えるよう、研究方法の基本を学修する「看護研究方法」を1年次前期に配する。
- ③研究者としての倫理観を養い、研究公正の重要性を自覚できるよう、教員と同じく、学内研究倫理セミナーまたは研究倫理eラーニングの毎年の受講を義務化する。
- ④リサーチワークを看護学専攻全体で支援する仕組みとして、1年次9月に合同ゼミ、1年次3月に中間報告会、2年次9月に合同ゼミ、2年次1月に成果発表会(公聴会)を設け、客観的評価とフィードバックにより研究のブラッシュアップを図る。
- ⑤講義か演習かにかかわらず、授業は少人数による対話形式で行い、学生の自発的学習、課題発見、解決模索の態度を重視し促すことを基本とする。
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学修成果の評価方法
- ①各科目のシラバスに定める成績評価法にもとづき評価する。
- ②共通科目、特論科目及び専門演習においては、授業中の質疑、意見、討論の内容、及び提出されたレポートの内容を重視する。
- ③特別研究においては、修士論文の内容だけでなく、当該テーマに関連して在学中に行った学会や研究会での活動内容、及び公聴会における発表と質疑応答の内容も評価材料とする。
DIPLOMA POLICY 修了認定・学位授与の方針
看護学専攻博士前期課程では、看護学分野を教育・研究の対象として看護学そのものを深く研究し、より高度な専門的知識とevidenceに基づく看護実践を志向するために、教育・研究的視点をもって指導的役割を果たすことができる看護実践者を育成することを目的としています。本学ではこれを実現するための教育体制を整えており、下記のような能力・資質の獲得を以て修了を認定し学位を授与しています。
科学的な思考に基づく看護実践力
自己の活動する領域において、常に専門性とevedenceに基づいた看護実践を志向し、看護専門職者として実践に活用することができる。
教育力
保健医療関連機関や看護基礎教育機関等において、当該機関の理念や目的を認識し、クライエントに対する教育的関わりだけでなく、同僚や学生に対する教育的機能を発揮することができる。
連携力とリーダーシップ
自己が活動する領域から関連する他領域、他職種、国外へと繋がる連携力をもち、活動チーム内において専門職としてのリーダーシップを発揮する。
基礎的研究力
自己の活動する領域において研究のニーズを見出し、倫理観をもって適切な手法を用いて研究することができる基礎的能力を身につける。