DEPARTMENT OF MEDICAL TECHNOLOGY 医療技術学部

臨床検査学科 PREPARING FOR NATIONAL EXAM AND EMPLOYMENT RECORD

臨床検査技師 国家試験合格率

※本学の合格率は、各年度3月卒業生実績

全国平均を大きく上回る実績

低学年時からの計画な対策に始まり、4年次では特別講義を実施。教員の支援により、過去5年間の平均合格率も90.9%と、安定して高い合格率を達成しています。

POINT1低学年次からの対策で万全の体制

1年次から年3回(6月、12月、2月)の国家試験の模試を実施。教員が学生個人のレベルやウイークポイントを把握し、一人ひとりをしっかり指導できる体制を整えます。

POINT2国家試験の特別講義を実施

4年次後期にはほぼ毎週、過去の国家試験問題や模試を実施します。その中で理解度の低い分野については教員が解説を行いサポートすることで、弱点を克服していきます。

POINT3教員が独自に考案した国家試験対策を展開するなど手厚い支援体制

過去問に取り組み、実力の定着化と弱点の克服を進めるという国家試験対策のほか、教員が独自に用意した教材による指導も実施。国家試験の合格ラインを意識しながら設問に取り組むことができるプリントや、経験豊富な教員が重要箇所を集約したプリントなど、学生が学びやすいよう、教員もさまざまなアイデアを駆使。学生と教員がチームとなって、合格をめざします。

4年間のサポートの流れ

着実なステップで国家試験合格をサポートします。

1年次
  • ・学内模試(年3回)
  • ・補講
  • ・ステップアップ講座

2年次
  • ・学内模試(年3回)
  • ・強化科目対策補講
  • ・国家試験対策特別講座
  • ・ステップアップ講座

3年次
  • ・学内、学外模試(年6回)

4年次
  • ・学内、学外模試(年9回)
  • ・国家試験対策特別講座
  • ・国家試験直前演習
  • ・個別面談

卒業後の進路・就職実績

(2022~2024年の各3月卒業生実績)

就職率

※端数処理を四捨五入により行っていることから、内訳の計が100%になっていません。

病院・医療機関だけでなく、医療関連企業や健診センターなどにも幅広く就職

大阪市立総合医療センター、京都医療センター、関西医科大学附属病院、大阪病院など、その地域の中核的な医療機関へ就職しています。また、治験・健康診断サポート・ドーピング検査などの事業を展開する医療関連企業に就職する学生もいます。

過去3年間の主な就職実績

大阪公立大学医学部附属病院/関西医科大学附属病院/大阪医科薬科大学病院/奈良県立医科大学附属病院/大阪急性期・総合医療センター/関西医科大学総合医療センター/大阪市立総合医療センター/堺市立総合医療センター/奈良県総合医療センター/奈良県西和医療センター/兵庫県立尼崎総合医療センター/京都医療センター/南和歌山医療センター/敦賀医療センター/大阪労災病院/大阪病院/医学研究所北野病院/高槻病院/医誠会国際総合病院/多根総合病院/大阪府済生会千里病院/大阪府済生会中津病院/みどりヶ丘病院/近畿大学病院/井上病院/東住吉森本病院/松原徳洲会病院/紀和病院/香芝生喜病院/大阪回生病院/西宮渡辺病院/玉造病院/淀川キリスト教病院/洛和会ヘルスケアシステム/神戸中央病院/総合健診センターヘルチェック/株式会社ビー・エム・エル/株式会社大阪血清微生物研究所/アスクラピウス株式会社

進学

大阪大学大学院/大阪公立大学大学院/奈良先端科学技術大学院大学

細胞検査士資格認定試験に、本学細胞検査士課程の1・2期生計9名が合格しています。

ダブルライセンスで「細胞検査士」をめざす

細胞検査士課程専用の実習室も完備

本学科では、臨床検査技師のほかに、細胞病理検査(細胞診/がん細胞の検査)を行う専門家、細胞検査士をめざすことができます。専用の実習室も完備しており、「細胞検査士資格認定試験」の実技試験で使用される顕微鏡と同等レベルの光学顕微鏡を、一人1台分用意しています。

ディスカッション顕微鏡

細胞検査士実習室に設置されている最大18人が同時に観察可能な顕微鏡。主観察者が顕微鏡を操作し、同じ視野を他の17人と共有することができます。

卒業生インタビュー

山村 昂輝さん

兵庫県立はりま姫路総合医療センター/臨床検査技師
[2021年3月卒業/兵庫県・鳴尾高校出身]

ゴールのない探究の世界。心エコー図(心臓超音波検査)を極めたい。

自分自身の闘病経験から医療職に興味を持ち、その中で臨床検査技師を選んだのは、一つひとつ丁寧に取り組むことが好きな自分に向いていると思ったからでした。現在は、高度な循環器病(心臓病や脳卒中など)にも対応している総合病院の臨床検査部門/超音波センターに所属。「心エコー図(心臓超音波検査)」を専門に担当しています。心臓弁膜症や先天性心疾患など、時間をかけてしっかりと検査する必要のある方も多く、医師の求める検査項目やカルテを読み込み、どこにポイントを置くべきかを頭に入れてから検査に臨んでいます。一方で、「思い込み」は危険なので、先入観を捨てることも意識しています。知識の量や技術が向上すれば精度を上げることができるためゴールがなく、どこまでも追究できる点に超音波検査のやりがいや責任を感じています。
在学中は、学生に対するサポートが手厚かったのが一番ありがたかったです。講義や実技でも学生の意見を取り入れてくれたこともありました。今後さらに経験を積み、唯一無二の臨床検査技師をめざしたいと思っています。

小林 美湖さん

大阪市立総合医療センター/臨床検査技師
[2022年3月卒業/大阪府・常翔学園高校出身]

先生が話してくれた臨床の話を、いま改めて振り返っています。

外からは見えない身体の状態を数値化、画像化する臨床検査というものに興味を持ち医療の道へ。現在は、血液検査部門で、血球算定検査と血液ガスの検査を担当し、白血球や赤血球などの血球数や、酸素・二酸化炭素の分圧などを測っています。大規模な病院なので、一日の検体数は1,000点を超えることも。本当にさまざまな症例に対応しなければなりませんが、血液は身体の状態を知る大切なデータなので、誤りのないよう、正確かつ迅速な検査を心掛けています。
臨床の現場で起こりがちなミスや状況について、実体験を交えながら教えてくれた森ノ宮医療大学の先生方。いまは現場で、先生が仰っていた注意点、貴重なアドバイスの意味を改めて振り返っています。
臨床検査部門には、医師や看護師から検査結果についての問い合わせが頻繁にあり、それらに対応するのも私たちの役目。最初は難しい専門用語に戸惑うこともありましたが、現場の上司や先輩方に聞きながら徐々に慣れていきました。経験を積み、血液検査のスペシャリストになることが目下の目標です。

「PROFESSIONAL」第一線を走るスペシャリスト/臨床検査技師インタビュー動画をチェック!

卒業生像

ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)

臨床検査学科に4年以上在籍し、卒業要件単位数を取得したものに卒業が認定され、学士(臨床検査学)の学位が授与されます。これは臨床検査技師国家試験受験資格となります。臨床検査による客観的なデータは、エビデンスに基づく現代医療の根幹をなします。この高度化・細分化された現代医療を支えるため、臨床検査技師として高い専門性を維持し、強い使命感と倫理観を備え、チーム医療に必要な協調性をもって医療を実践できるよう以下の能力を身につけた学生に、学位を授与します。

[1]精度の高い専門的知識と専門技術

臨床検査の業務に自覚と責任をもって携わるため、その専門職としての役割を認識し、高いレベルで知識と技術を維持できます。チーム医療を実践するために臨床検査技師としての役割を理解し、その専門的知識・技術を活用することで、あらゆる場面に的確に対応した職種間連携を実践することができます。

[2]チーム医療で活躍するための幅広い知識と協調性・コミュニケーション能力

チーム医療において、臨床検査に求められるニーズを把握するために、他職種の理解を深め、他者と積極的なコミュニケーションをとることができます。必要とされる検査情報を提供し、患者に最適な医療を実現することができるようになります。

[3]豊かな人間力

他者への思いやりの心を持ち、人に寄り添う豊かな感性、その想いを医療の力に変えることができる人間力、さらには生命と真摯に向き合う高い倫理観を育むことができます。

[4]主体的問題解決能力

臨床検査で遭遇する様々な問題を的確に抽出・分析し、解決へと導く手段を構築することができるようになります。また進歩を続ける医療技術に対応するため、最新の医学知識や医療情報を自ら収集し修得していくことができるようになります。

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