作業療法学科
カリキュラム紹介/
施設・研究設備
CURRICULUM AND FACILITIES
カリキュラム紹介
作業療法の基礎から、地域医療を支えるスキルまでをマスターする4年間
基礎医学、臨地実習などを通じ、作業療法の基礎を構築
人間や社会を 深く理解する科目 (教養科目) |
基礎ゼミナール/物理学/生物学/化学/情報処理/心理学/生命倫理学/哲学/社会福祉学/日本国憲法/英語Ⅰ(初級)/英語Ⅱ(中級) |
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全学科の学生が 共通して学ぶ科目 (学部共通科目) |
MBS〈Morinomiya Basic Seminar〉/チーム医療見学実習/基礎体育/健康科学(スポーツ社会学を含む) |
人体構造や病気の 成り立ちを学ぶ科目 (専門基礎科目) |
人体の構造演習Ⅰ・Ⅱ(運動器)/人体の構造Ⅰ(神経系)/人体の構造Ⅱ(循環・内臓)/人体の機能Ⅰ(動物性機能)/人体の機能Ⅱ(植物性機能)/基礎運動学/リハビリテーション概論/公衆衛生学 |
作業療法を 専門的に学ぶ科目 (専門科目) |
基礎作業学/作業科学入門/作業療法概論/作業療法評価学総論/日常生活活動学 |
実際の現場で 実習を行う科目 (臨地実習) |
臨地見学実習 |
原因の考察から治療まで、作業療法の本格的な学びがスタート
人間や社会を 深く理解する科目 (教養科目) |
英会話/医学英語/基礎英語演習/応用英語演習 |
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全学科の学生が 共通して学ぶ科目 (学部共通科目) |
医療コミュニケーション/チーム医療論/健康管理学Ⅰ・Ⅱ/栄養学/身体運動科学 |
人体構造や病気の 成り立ちを学ぶ科目 (専門基礎科目) |
人体の構造実習/臨床運動学/病理学/臨床病態学Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ/整形外科学/小児科学(人間発達学)/精神医学/精神医学各論/臨床心理学/チームリハビリテーション概論/生化学/医療関係法規論/介護学概論・ボランティア活動論 |
作業療法を 専門的に学ぶ科目 (専門科目) |
身体障害作業療法評価学/精神障害作業療法評価学/発達障害作業療法評価学/高次脳機能障害作業療法評価学/義肢装具学 |
実際の現場で 実習を行う科目 (臨地実習) |
臨床検査実習 |
現場で必要となる専門的な学びとチーム医療を実践的に学修
人間や社会を 深く理解する科目 (教養科目) |
統計学/東洋史概説/西洋史概説 |
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全学科の学生が 共通して学ぶ科目 (学部共通科目) |
IPW論/東洋医療概論/統合医療概論 |
人体構造や病気の 成り立ちを学ぶ科目 (専門基礎科目) |
リハビリテーション医学(画像診断・予防・栄養含む)/スポーツ医学 |
作業療法を 専門的に学ぶ科目 (専門科目) |
職場管理(教育を含む)/職業倫理/身体障害作業療法治療学総論/精神障害作業療法治療学総論/高齢期障害作業療法治療学総論/発達障害作業療法治療学総論/身体障害作業療法治療学各論/精神障害作業療法治療学各論/高齢期障害作業療法治療学各論/発達障害作業療法治療学各論/身体障害作業療法治療学演習/精神障害作業療法治療学演習/高齢期障害作業療法治療学演習/発達障害作業療法治療学演習/総合リハビリテーションIPW演習/地域作業療法学/生活環境論/障害者地域生活支援論/卒業研究Ⅰ |
実際の現場で 実習を行う科目 (臨地実習) |
臨床評価実習 |
医療現場での実習で、専門的知識と技術を習熟
人間や社会を 深く理解する科目 (教養科目) |
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全学科の学生が 共通して学ぶ科目 (学部共通科目) |
- |
人体構造や病気の 成り立ちを学ぶ科目 (専門基礎科目) |
- |
作業療法を 専門的に学ぶ科目 (専門科目) |
作業療法特論Ⅰ・Ⅱ/卒業研究Ⅱ(身体障害)/卒業研究Ⅱ(精神障害)/卒業研究Ⅱ(高齢期障害・地域)/卒業研究Ⅱ(発達障害) |
実際の現場で 実習を行う科目 (臨地実習) |
臨床総合実習/地域作業療法実習 |
青文字 必修科目
(上記は2023年度入学生のカリキュラムであるため、科目名等は変更になる場合があります。)
作業療法学科のカリキュラムポイント
以下の①~④の資質・能力を有する専門職医療人を育成します。
- ①精度の高い専門的知識と技術
- ②チーム医療で活躍するための 幅広い知識と協調性・コミュニケーション能力
- ③豊かな人間力
- ④主体的な問題解決能力
作業療法学科専任教員による授業
90.7%
※専門教育(必修科目)における割合(2022年度)
PICK UP!
授業ピックアップ
義肢装具学
義手や義足について講義と演習を通して学ぶ科目です。熱可逆性素材を使用してスプリント※を実際に製作したり、ゲストスピーカーを招いて電動義手を体験したりします。
※主に手指・腕の変形防止や固定に使う装具のこと

卒業研究 Ⅰ・Ⅱ
教員指導のもとで各自がテーマを設定し、研究に取り組みます。4年次では、身体障害、精神障害、高齢期障害、発達障害など、自身が専攻したい分野に分かれて、専門知識、手技技術を修得し、論文完成をめざします。

【作業療法学科】授業潜入レポート「医療人のとびら」
STUDENT'S VOICE [在学生ピックアップ]
![脳の仕組みを知ったことが興味の第一歩。言葉の裏まで読み解けるセラピストになりたい。 藤井 彩来 さん 作業療法学科3年 [大阪府・八尾翠翔高校出身]](/faculty/sagyou/img/curriculum/img_voice_01.jpg)
「工作が好き」をリハビリテーションに生かす。
進路選択の時期にさまざまな職業を調べて、自分に向いていると思ったのが作業療法士でした。幼い頃から工作が好きだったので、それをリハビリテーションに生かせるのではないかと考えたからです。実際、大学では陶芸や革細工などに取り組む「基礎作業学」や、義肢や装具を製作する「義肢装具学」といった授業があり「ものづくりを通したリハビリテーション」を学んでいます。また、ものづくりは身体動作の改善だけでなく、心を落ち着かせるという精神障害領域においても効果があることも学びました。先生方が臨床での経験も交えて指導してくれるので、現場をイメージしながら理解を深めることができます。
先生も友達も距離が近い。少人数だからこその家族のような安心感。
先生方には、授業に限らず学生生活に関わるあらゆることを相談できます。特に担任の先生★にはお世話になっていて、障がいのある小・中学生を対象とした放課後デイサービスのアルバイトを紹介してもらったこともありました。また、仲間の存在も大きく、少人数で同じ目標をめざしているので、すぐに仲良くなり、勉強を教え合っています。少しゆっくりしたいときは「さくらカフェ」で友達と過ごしています。
★担任制:1学年に2名の担任がつき、学生をフォロー。気軽に相談できる体制を整えています。
時間割モデル例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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1 | 精神医学各論 | 人体の構造実習 | |||
2 | 介護学概論・ボランティア活動論 | 医学英語 | 義肢装具学 | 発達障害作業療法評価学 | |
3 | 臨床病態学Ⅲ | チーム医療論 | 精神障害作業療法評価学 | 健康管理学Ⅱ | 臨床病態学Ⅱ |
4 | 整形外科学 | 臨床心理学 | 高次脳機能障害作業療法評価学 | ||
5 | 栄養学 |
2022年度後期時間割(10月〜3月)(2年生)
![教員・ゲスト講師・患者さん、多方面から作業療法を学べる理想の環境。 宇田川 陽平 さん 作業療法学科4年[兵庫県・神戸野田高校出身]](/faculty/sagyou/img/curriculum/img_voice_02.jpg)
専門性を高める授業、設備が充実。
入学後に実感したのは、チーム医療のことだけではなく、作業療法士の専門的な学びも充実しているということ。特に面白いと感じたのは、脳の機能や構造、脳の障害とその評価方法を学ぶ「高次脳機能障害作業療法評価学」という授業です。学生同士でペアになり、作業療法士役と患者役に分かれて学んでいきます。ポイントは患者さんの気持ちや立場を理解すること。相手の状態を自分のこととして理解していないと、リハビリテーションを提案できないからです。学ぶための施設や設備も充実。脳波で意思を伝える最新のコミュニケーション機器をはじめ、病院のリハビリテーション室にあるものは大抵そろっています。
臨床実習中も安心して取り組めた、先生方のバックアップ。
大学から離れ、実際の病院で行う実習中も、大学の先生とはオンラインでいつでも連絡を取り合うことができたおかげで、安心して取り組めました。学内でも、先生方から「調子はどう?」などと気軽に声をかけてくれるため、勉強だけでなく日常生活のことなども相談しやすいです。
時間割モデル例
月 | 火 | 水 | 木 | 金 | |
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1 | 身体障害作業療法治療学各論 | 発達障害作業療法治療学各論 | 精神障害作業療法治療学各論 | 障害者地域生活支援論 | 卒業研究Ⅰ |
2 | 身体障害作業療法治療学演習 | 発達障害作業療法治療学演習 | 精神障害作業療法治療学演習 | ||
3 | 統計学 | 老年期障害作業療法治療学演習 | |||
4 | 職場管理(教育を含む) | 老年期障害作業療法治療学各論 | |||
5 | |||||
実習 | 臨床評価実習(4週間) |
2022年度後期時間割(10月〜3月)(3年生)
カリキュラムポリシー :[ 教育内容 ]教育課程編成・実施の方針
作業療法学科ではディプロマ・ポリシーに掲げるチーム医療とクライエント中心の作業療法を創造的に実践できる人材に成長できるよう知識や技術等の修得をめざして教育課程を編成しています。学位取得に向けた教育内容、教育方法、学修成果の評価方法を以下のように定めます。
教育内容
- ①1、2年次には教養科目、学部共通科目ならびに各領域の専門知識の基礎を修得し、臨地見学実習と臨床検査実習を実施することにより、作業療法士の礎となる知識、技術、人間力の修得を目指します。
- ②3、4年次には専門的に深化した知識を基に多様な領域で活用できる知識、技術、さらにはチーム医療における自らの役割について学修し、実践を通して確固たる知識・技術を身に付けます。また、授業の集大成として卒業論文に取り組みます。
教育方法
- ①医療知識、教養知識を修得するための講義科目を配置します。
- ②作業療法実践の基盤となる各領域の作業療法学に対応した実習科目を配置し、最終学年ではそれらを統合した実習科目を配置します。
- ③他職種連携教育(IPE)を積極的に導入し、チームで模索・討議し、協調性をもって解決策を検討するチーム医療実践のための演習科目を配置します。また、各領域の作業療法治療学では技術演習、ケーススタディ、グループワーク等の多様な学修方法を取り入れます。
- ④予習、復習などをシラバスに記載し、学修すべきポイントを明確にすることで、積極的に課題を見出し自ら問題解決に取り組む主体的な学修を促す手法で教育を行います。
学修成果の評価方法
- ①科目ごとに学修到達目標を明確にし、目標到達度に応じて学修成果の評価を行います。
- ②ルーブリック等を積極的に活用し、評価基準を教員・学生ともに共有し、評価の透明性・公平性が確保された手法で学修成果の評価を行います。
施設・研究設備
最新の機器とゆとりあるスペースで実践に近い環境を実現

ADL室

ハンディがある人の日常生活活動(Activities of Daily Living =ADL)を学ぶために、バリアフリー設計のバス、キッチン、トイレ、和室などを設置したスペース。福祉用具や住宅改修についても学びます。

軽作業実習室&評価室
手前の軽作業実習室では、手工芸、ぺーパークラフト、絵画などの活動や軽作業を通し、身体機能や精神機能の改善をはかる治療法について学びます。奥の評価室では、身体の各部位を計測する評価技術や、身体の動きを分析するなど、身体機能の作業療法を学びます。

重作業実習室
生活に障がいが生じた人たちに、木工や金工、皮革細工などの「ものづくり」を通して、精神機能の向上、対人関係・作業能力の改善をはかる方法を学ぶ実習室です。義肢装具、自助具等の作成も行います。

感覚統合実習用補助具
各種遊具(ブランコ、トランポリン、サーキットブロックなど)を用いて、感覚統合療法について学びます。

スヌーズレン
障がいや病気がある人の感覚を刺激する、光や音などを用いたリラックス空間です。

意思伝達装置(コミュニケーションツール)
指先やまばたきなど、身体の残された機能を使ってスイッチを操作し、自分の思いを伝えることができる補助具です。
