FACTOR.4

西日本トップクラスの
医療教育&医療研究
本学では、医療現場や研究の第一線で活躍する教員が長年培った技術・知識を学生へ直に伝えることで、教育の質を高めています。
臨床力
医療現場の第一線を支えてきた医療者が、教員として技術を指導。
現場で生きる技術を身につけます。
教科書だけでは得られない手から手に伝える技術指導
同じ病気や怪我でも患者さん一人ひとりによって症状は異なります。そのため、患者さん個々に応じた工夫や配慮でケアに当たっていくことが大切です。本学では医療現場での経験が豊富な教員が多数在籍しており、その強みを生かして教科書だけでは得ることのできない、実践に即した精度の高い技術指導を行っています。
多様な分野で活躍する教員が多数在籍
医療系総合大学である本学では医師をはじめ、多岐にわたる医療分野のプロフェッショナルが教員として集結。この強みを生かして各専門分野について、一人ひとりがしっかりと理解できるまで、責任を持って指導していきます。
医療分野で優れた知識と経験を有する方を客員教授として招へい
客員教授
岩瀬 和裕 | 大阪急性期・総合医療センター 病院長/大阪大学 臨床教授 |
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井戸田 篤 | 大阪国際がんセンター 臨床検査技師長 |
眞能 正幸 | 大阪医療センター 臨床検査科・病理診断科 特別顧問 |
大北 裕 | 高槻病院 心臓・大血管センター 心臓・大血管センター長 |
山川 智之 | 南大阪病院 診療支援部長 兼 リハビリテーション科長 |
吉田 靖 | 滋慶医療科学大学 医療科学部 臨床工学科 教授 |
髙田 厚照 | 関西医科大学くずは病院検査部 |
増山 理 | 西宮渡辺心臓脳・血管センター 病院管理者兼院長 |
勝谷 友宏 | 勝谷医院 理事長・院長/ 大阪大学大学院医学系研究科臨床遺伝子治療学 招聘教授 |
神津 玲 | 長崎大学大学院 医歯薬学総合研究科 医療科学専攻 理学療法学分野 教授 |
横井 賀津志 | 大阪公立大学大学院 リハビリテーション学研究科 教授 |
竹屋 泰 | 大阪大学大学院 医学系研究科 保健学専攻 老年看護学 教授 |
樂木 宏実 | 大阪労災病院総長/大阪大学 名誉教授 |
※2025年4月1日現在
PROFESSR'S VOICE
「諦めない」患者さんの未来のため努力する。
教授 加納 寛也(臨床工学技士)
臨床工学技士として、神戸大学医学部附属病院などで約25年の臨床経験を持つ。
専門は心臓血管外科学、体外循環療法学、人体機能補助療法学。
医師の指示のもと生命維持管理装置の操作を行う臨床工学技士。
大切なことは機械の先にいる患者さんの状態を想像し、把握すること。特に心臓血管外科手術領域では、安定した患者さんから超緊急・重症患者さんまで多岐にわたり関わります。私自身、25年間の臨床現場で培った経験をもとに、モニターの数値・検査データを理解した上で「五感を最大限に活用し、医療機器を管理する力」を授業で学生に伝えるようにしています。それが“患者ファーストのチーム医療”を提供できる人材育成につながると信じています。
対象者と向き合い「相手を知る」ことが大切。
講師 舘 幸枝(言語聴覚士)
愛仁会リハビリテーション病院などで20年近い臨床経験を持ち、
現在でも現場で活躍しながら教員としても教壇に立っている。
言語聴覚士は「話す」「聴く」「食べる」といった日常生活に欠かせないことに困っている方々を支援する職業です。私が臨床現場で常に意識していることは、「適応力」と「コミュニケーション力」です。対象者が抱える問題は1つとは限りません。複数の問題が絡み合って問題が生じている場合、状況に応じて(対象者に)幅広く対応できる力が必要となります。また、問題を解決するための情報収集では、対象者や周囲とのコミュニケーションも欠かせません。
臨床現場では、個々に合わせた対応をするため、「相手を知る」ことがとても重要になります。そのため授業では、「自身で体験して考えてみる」ことを取り入れるよう心がけています。この体験を通して、さまざまな視点をもって患者さんを支えることができる言語聴覚士を育成しています。
PICK UP DATA[臨床力]
高い専任教員率
高い専任教員率

※専門教育(必修科目)における専任教員による授業の割合(学部全体)(2024年5月1日現在)
専任教員とは:本学に常時在籍し、授業・学生指導も担当している教員。より学生目線に立った教育が可能となる。
少人数制できめ細かい指導を実現
少人数制できめ細かい指導を実現

※専任教員1名あたりの学生数(2024年5月1日現在)
多彩な医療資格・臨床経験を有する教員が在籍
多彩な医療資格・臨床経験を有する教員が在籍

臨床力を高める施設・設備が充実
臨床力を高める施設・設備が充実

研究力
次代の医療を切り拓く、高度な研究の最先端。
新しい知識を自らの力として身につけることをめざします。
関西圏で屈指の研究力を持つ教員が指導
例年、本学教員による複数の研究課題が文部科学省の科学研究費助成事業(通称「科研費」)に採択されています。ゼミや卒業研究を通して、それらの最先端の研究に触れることで最新の知識を得られるとともに医療者として必要となる視点を磨いていきます。
西日本の医療系大学において、論文発表数はトップクラスを誇っています。
PICK UP DATA[研究力]


※関西地区(近畿2府4県)で医療系学部・学科のみを有する大学(ただし医歯薬系大学を除く)
医療・医学の研究拠点
「MINCL(インクルーシブ医科学研究所)」
8学科、大学院、専攻科を有する関西屈指の医療系総合大学の研究力を生かした、まったく新しい医療・医学の研究拠点を構築。職種間の壁、専門性の壁、基礎医学と臨床医学の壁、西洋医学と東洋医学の壁といった垣根を超えた研究を進めています。

PROFESSR'S VOICE
より多くの患者さんを救う、そのために日々研鑽を積む。
研究テーマ: 最新テクノロジーを応用した新しい運動器・スポーツ理学療法の科学的検証
教授 工藤 慎太郎
私たちの研究室では、超音波エコーや人工知能、慣性センサー(スマホに入っているような小さなセンサー)や仮想現実(Virtual
Reality;VR)を使って、まったく新しい理学療法の開発に取り組んでいます。例えば、足や腰の様々な怪我の原因になる「扁平(へんぺい)足(そく)」に対して、トレーニングと超音波エコーを組み合わせた理学療法の開発を進めています。また、厚さ1mm以下の薄く柔らかいセンサーを使い、足の運動を解析する手法を世界で最初に確立しました。
これらの研究では、学部生や大学院生だけでなく、学科の垣根を越えた多くの先生方とも協力しています。異なる分野の専門家と共同で研究を行えるMINCLのような環境があるからこそ、新しい医療技術の開発に挑戦することができると感じています。


「鉄」をキーワードに、腎臓病患者のQOLを改善する
QOL:Quality of life、つまり「生活の質」のこと
研究テーマ: 慢性腎臓病患者の機能性鉄欠乏を軽減させる運動療法の開発
教授 辻 義弘
腎性貧血(じんせいひんけつ)は、慢性腎臓病の代表的合併症であると同時に、腎障害や心疾患を悪化させる危険因子です。血液を造るために必要な「鉄」が充足しているにもかかわらず体内で使われないことで、慢性腎臓病患者のQOLが低下してしまうことにもつながります。慢性腎臓病患者の「鉄」の動態は非常に複雑で、まだまだ研究の余地が残っています。
私たちの研究では、体内で鉄がうまく使われるように継続可能な運動プログラムを開発するため、血液浄化の領域から運動療法の強度や種類の違いによる鉄代謝に与える影響とそのメカニズムを研究しています。
学生も研究室に配属されて、専門的な研究に取り組んでいます。論文の調査や学会発表を通して、臨床に出るための土台を作り、多様化する現代医療の諸問題を総合的に理解する力を身につけてもらいたいと思っています。

