作業療法学科 実習・実習先紹介 CLINICAL TRAINING
実習先
さまざまな分野を経験できる実習先を確保
作業療法士としての臨床力を身につけます
作業療法の対象となる領域は多岐にわたるため、大阪府下を中心に身体障害、精神障害、発達障害、高齢期障害など、さまざまな領域を学べる実習施設を確保。現場で活躍できる力(臨床力)の養成を重視し、1年次から早期の実習に取り組みます。また、実習終了後は、学内で「実習セミナー」を実施。各実習施設で学んだ内容を復習し、知識・技術をより確実なものにします。

実習先は全て通学圏内
大学が拠点となる実習スタイルを確立
教員と医療機関とのネットワークを生かし、施設、環境面だけでなく医療人としてのマインドも養える実習先を通学圏内に用意。大阪を中心に関西圏の多様なエリアで病院・施設を実習先として確保しているため、宿泊を伴うような遠隔地での実習は原則ありません。また、大学に通える範囲での実習先が多く、1日の実習が終わってから図書館で復習したり、すぐに教員に相談したりすることができます。
主な実習病院
国立・公的病院 | 病床数 |
---|---|
大阪急性期・総合医療センター | 865床 |
関西労災病院 | 642床 |
JCHO星ヶ丘医療センター | 580床 |
JCHO大阪病院 | 565床 |
堺市立総合医療センター | 487床 |
奈良県総合医療センター | 456床 |
兵庫県立リハビリテーション中央病院 | 330床 |
大阪府済生会富田林病院 | 260床 |
大学病院 | 病床数 |
---|---|
関西医科大学附属病院 | 751床 |
関西医科大学総合医療センター | 477床 |
民間病院 | 病床数 |
---|---|
阪和第二泉北病院 | 969床 |
高槻病院 | 477床 |
千里中央病院 | 400床 |
など |
※病床数:病院の規模を表す最も一般的な指標。
その他
介護老人保健施設/療育園/訪問看護ステーション など

大阪急性期・総合医療センター
(大阪市住吉区)

JCHO大阪病院
(大阪市福島区)

高槻病院(大阪府高槻市)
臨床実習スケジュール
1年次
臨地見学実習
〔2週間〕
一人の学生が1週間ずつ、2ヶ所の医療機関で実習を行います。現場で活躍している作業療法士に同伴し、実際の仕事を間近で見学します。目的に合わせた作業活動や患者さんとのコミュニケーションの取り方についても学びます。
2年次
臨床検査実習
〔2週間〕
身体、精神、発達、高齢期障害など、各領域の疾患でさまざまな測定・検査の方法を学びます。同じ疾患でも患者さん個々に合わせたプログラムを立案するために、正確な技術の修得をめざします。
3年次
臨床評価実習
〔4週間〕
患者さんを検査・測定してプログラムを立案します。また、検査・測定だけではなく患者さんの生活環境を観察し「困っていること」「したいこと」「将来どうなりたいのか」について考察。生活の質の向上を考えたプログラムを立案します。
4年次
臨床総合実習
〔合計16週間〕
地域作業療法実習
〔1週間〕
3年次までに学んだ問診・検査・測定方法を駆使し、担当する患者さんの作業療法プログラムを立案。プログラムを実施しながら、チーム医療の一員である作業療法士としての姿勢・行動を身につけます。地域作業療法実習では、訪問リハビリテーションに関する実習を行います。
実習体験記

赤本 優衣さん
2023年3月卒業 [大阪府・大阪市立高校(現:大阪府立いちりつ高校)出身]
※取材は在学中(4年次)のものです。
状態に合ったプログラムを考える。その難しさを学べた長期実習。
4年次の長期実習で、実際に患者さんを受けもちました。身体の評価から、目標設定、リハビリテーション計画の立案、実施まで、すべて自分で行います。苦労したのは難易度の設定です。難しすぎては負担が大きく、簡単すぎては意味がない。飽きられて意欲が下がってしまうことも。想定した効果が得られていないときには、その場で改善が必要なので試行錯誤の連続でした。印象的だったのは、失語症患者さんの骨折に対するリハビリテーション。最初は心を閉ざされていてご挨拶にも反応がないほど。また、骨折の自覚が無いため、動くたびに注意を促し、言葉が通じない場合はイラストでお伝えするなどの工夫が必要でした。しかし2カ月かけて徐々に良い関係性ができ、私の考えたリハビリテーションを楽しんでくださる姿を見たとき、作業療法士になるという想いがさらに強くなりました。

赤本 優衣さん
2023年3月卒業 [大阪府・大阪市立高校(現:大阪府立いちりつ高校)出身]
※取材は在学中(4年次)のものです。