臨床工学科
国家試験対策/
卒業後の進路・就職実績
PREPARING FOR NATIONAL EXAM AND EMPLOYMENT RECORD
国家試験対策
国家試験合格率

※本学の合格率は、3月卒業生実績
2022年3月に第1期生が卒業し、臨床工学技士国家試験の合格率が98.1%と西日本の大学で最も高い結果を達成しました。合格者数としても西日本の大学で2番目に多い52名が合格となりました。
POINT11年次からの対策で万全の体制
1~3年次では、夏・冬・春の長期休暇前後で国家試験の類似問題をこなします。休暇中の課題学修により履修科目の知識の定着を図ります。4年次では国家試験の模擬試験を実施。さらに国家試験対策のカリキュラムによって学生の知識レベルを高めていきます。
POINT2国家試験対策ワーキンググループを発足し、学生一人ひとりをサポート
国家試験を熟知し、多くの学生を合格に導いてきた教員が、学生個人のレベルや学修到達度をもとに徹底的に指導を行います。
卒業後の進路・就職実績

※2022年5月30日現在
病院・医療機関だけでなく、
医療関連企業にも幅広く就職
大学附属病院や総合病院など、大阪府・兵庫県・奈良県を中心とした医療機関に幅広く就職しています。また、医学と工学の知識を生かし医療機器メーカーに就職する学生や、さらなる学びを求めて大学院に進学する学生もいます。
主な就職実績 ※( )内は就職人数
病院等医療機関
- 高井病院(4)
- 大阪警察病院(2)
- 総合病院高の原中央病院(2)
- 天の川病院(2)
- 淀川キリスト教病院(2)
- 大阪市立総合医療センター(2)
- 西神戸医療センター(2)
- 井上病院(2)
- 住友病院(1)
- 阪和記念病院(1)
- 共和病院(1)
- 近畿大学病院(1)
- 高槻病院(1)
- 千船病院(1)
- ベルランド総合病院(1)
- みどりヶ丘病院(1)
- 聖隷浜松病院(1)
- 奈良県総合医療センター(1)
- 香川大学医学部附属病院(1)
- 東京医科歯科大学医学部附属病院(1)
医療関連企業
- フクダ電子 近畿販売株式会社(1)
- 宮野医療機器株式会社(1)
進学
- 兵庫県立大学大学院(3)
卒業生インタビュー

望月 敬太 さん
一般財団法人 住友病院/臨床工学技士
[2022年3月卒業/大阪府・大阪市立高校(現:大阪府立いちりつ高校)出身]
臨床重視の授業が、今後の礎に。
森ノ宮医療大学で学んでよかったこと、それは何といっても「臨床重視の授業」を受けられたことです。とにかく「現場」を想定した授業に力を入れていて、例えば人工心肺装置の授業では、「模擬的な心臓外科手術」を行います。先生が医師役、学生が臨床工学技士役となり、手術を進行。どのタイミングでどのモニターに注視し、どの数値を見るべきか、ブラックアウト(停電)時にはどう対応すべきか、患者さんの血圧が急低下した場合どう対処すべきかなど、全てが「現場」を見据えた指導でした。そして、そんな授業ができる先生方が在籍していることも大きかったと、今改めて思います。
就職活動は、先生方の人脈もあってさまざまな病院を実際に見学することができ、納得のいく就職先選びができました。国家試験についても不安はなく、個別のサポート体制もしっかりしていたので、自信を持って臨めました。これから経験を積み、さまざまな医療チームから頼られる臨床工学技士になることが、今の目標です。

藤本 みゅう さん
社会医療法人 警和会 大阪警察病院/臨床工学技士
[2022年3月卒業/大阪府・大阪市立南高校(現:大阪府立桜和高校)出身]
手厚い学修支援と仲間に感謝。
技士としてさらなるスキルアップをめざします。
臨床工学技士をめざしたのは、医療の最前線で手術や治療をサポートしたいとの思いからでした。高校では文系に進んでいたので、大学に入学した当初は理系に苦手意識もあって、勉強には苦労しました。ただ、森ノ宮医療大学にはリメディアル教育として理系科目を基礎から学べる講義があり、先生方も親切。学修面のサポート体制もしっかりしています。友達にも恵まれ、いろいろ助けてもらったおかげで、このように臨床工学技士として医療現場に立つことができていると感じています。
今の職場は診療科も多く、さまざまな方が来院されます。その分、臨床工学技士としての力を磨くチャンスでもあると思うので、さらなる専門資格を取得したり、学会に参加したり、積極的に活動したいと考えています。また、災害時の拠点病院に指定されている医療機関でもあるので、将来的には災害医療派遣チーム「DMAT」に所属できるよう、スキルアップに取り組んでいきたいです。

水波 真悟 さん
フクダ電子近畿販売株式会社/臨床工学技士
[2022年3月卒業/和歌山県・那賀高校出身]
最前線の医療を支える、医療機器メーカーへ。
入学当初、病院に勤務する臨床工学技士をめざしていた私が、医療機器メーカーに就職しようと決意したのは、実習先で見た手術中の出来事がきっかけです。医師に対し心臓ペースメーカーの説明をする、医療機器メーカーのスタッフ。医療チームに頼られている姿が印象的でした。これまで学んできた「医療知識」と「工学知識」、そして何よりも「医療機器の知識」を生かせ、患者さんや医療の発展に貢献できる、そこに魅力を感じるようになりました。私自身、臨床工学技士の国家資格を有しているので、説明を受ける側の病院にとっても安心感があると思いますし、何よりも森ノ宮医療大学で「病院で働くさまざまな職種」について学べたことが大きいです。医師や看護師だけでなく、病院にはさまざまな医療スタッフが一緒に働いていますが、それぞれの立場や役割、考え方を理解した上で、機器を提案できるのは大きな強みになっていると思います。
87名が「第2種ME技術者」を取得!
2021年度に実施された「第42回 第2種ME技術実力検定試験」に臨床工学科の学生(希望者)が挑戦し、1~4年生までの計87名が合格しました。
主に医療機器の安全管理に関する知識が問われ、合格者は上級資格である「第1種ME技術実力検定試験」の受験資格が得られます。本学では、資格取得に向けた講座も開講しています。
卒業生像
ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
臨床工学科に4年以上在籍し、卒業要件単位数を取得したものに卒業が認定され、学士(臨床工学)の学位が与えられます。これは臨床工学技士国家試験受験資格となります。チーム医療における使命を理解し、臨床工学技士としての職責を自覚し、実践できるよう下記の能力を身につけた人材に学位を授与します。
[1]精度の高い専門的知識と専門技術
地域社会や医療現場等でのチームにおける臨床工学の役割を理解し、自己の知識・技術を点検・評価し、実践に即した精度の高い知識と専門技術を活用し、それぞれの立場を理解した上で臨床工学技士としての知識力と技術力を発揮することができます。
[2]チーム医療で活躍するための幅広い知識と協調性・コミュニケーション能力
チーム医療を実践するために他職種に関する幅広い知識と患者・家族の想いを理解し、チーム医療の実践に欠かせない協調性・コミュニケーション能力を駆使して、 医学の進歩と地域・社会福祉の向上に寄与することができます。
[3]豊かな人間力
他者への思いやりの心を持ち、人によりそう豊かな感性、その想いを医療の力にかえることのできる人間力、さらには生命と真摯に向き合う高い倫理観を育むことができます。
[4]主体的問題解決能力
臨床工学技士に相応しい高い専門性と研究能力を備え、健康に関する諸問題をあらゆる角度から科学的視点で捉え、主体的に創造的に問題を解決することができます。