臨床工学科
合格率/
卒業後の進路・就職実績
PREPARING FOR NATIONAL EXAM AND EMPLOYMENT RECORD
臨床工学技士 国家試験合格率
国家試験合格率

※本学の合格率は、各年度3月卒業生実績
合格者数も西日本の大学で2番目に多い41名が合格となりました。
他にもさまざまな資格が取得可能!
臨床工学技士国家資格以外にもさまざまな資格取得に挑戦しています。毎年多くの合格者が出ている心電図検定のほか、一次救命処置(BLS)プロバイダーコースを受講し、世界共通ライセンスであるBLS Providerを取得することもできます。
POINT11年次からの対策で万全の体制
1~3年次では、夏・冬・春の長期休暇前後で国家試験の類似問題をこなします。休暇中の課題学修により履修科目の知識の定着を図ります。4年次では国家試験の模擬試験を実施。さらに国家試験対策の強化プログラムによって知識の定着を図っていきます。
POINT2国家試験対策
ワーキンググループを発足し、学生一人ひとりをサポート
国家試験を熟知し、多くの学生を合格に導いてきた教員が、学生個人のレベルや学修到達度をもとに徹底的に指導を行います。
卒業後の進路・就職実績
(2022~2024年の各3月卒業生実績)

※端数処理を四捨五入により行っていることから、内訳の計が100%になっていません。
病院・医療機関だけでなく、
医療関連企業にも幅広く就職
大学附属病院や総合病院など、大阪府・兵庫県・奈良県を中心とした医療機関に幅広く就職しています。また、医学と工学の知識を生かし医療機器メーカーに就職する学生や、さらなる学びを求めて大学院に進学する学生もいます。
過去3年間の主な就職実績
大阪大学医学部附属病院/関西医科大学香里病院/近畿大学病院/奈良県立医科大学附属病院/和歌山県立医科大学附属病院/国立循環器病研究センター/大阪市立総合医療センター/大阪国際がんセンター/奈良県総合医療センター/神戸市立医療センター中央市民病院/川西市立総合医療センター/高槻病院/医誠会国際総合病院/大阪けいさつ病院/大阪赤十字病院/高井病院/松原徳洲会病院/大阪医療センター/天理よろづ相談所病院/洛和会ヘルスケアシステム/野崎徳洲会病院/高の原中央病院/石切生喜病院/井上病院/千船病院/ベルランド総合病院/淀川キリスト教病院/府中病院/三菱京都病院/京都民医連中央病院/ニプロ株式会社/オリンパス株式会社/日本光電工業株式会社/富士フイルムメディカル株式会社/シスメックス株式会社
進学
兵庫県立大学大学院
卒業生インタビュー

荒木 陽孝 さん
独立行政法人 国立病院機構 大阪医療センター/臨床工学技士
[2022年3月卒業/大阪府・常翔啓光学園高等学校出身]
一刻を争う状況のなかで、適切な判断を瞬時に求められるのが臨床。
責任をやりがいに変えて、研鑽を重ねる。
幼い頃から機械が好きで工学の分野に興味がありましたが、ケガを通じて病院のお世話になったことをきっかけに医療分野にも関心を持つように。医療と工学の両方に取り組める臨床工学技士は、自分にぴったりの職種だと感じました。現在は、幅広い疾患に対応する国立病院に勤務。人工心肺業務や呼吸器関連業務など、多様な業務をローテーションしながら、主に人工透析を担当しています。患者さんの体調、例えば血圧などが人工透析中に急変することもあるため、それを未然に防ぐ対策や、発生時の迅速な対応が求められるなど、教科書では学べない経験を重ねながら、命を預かる責任と緊迫感をもって業務に臨む毎日です。一刻を争う状況のなかで自ら下した判断が、先輩に認められたときが、成長とやりがいを感じる瞬間です。森ノ宮医療大学の学びで特に役立っているのは、チーム医療教育です。患者さんについて看護師や多職種と情報共有することは日常的にあるので、在学中に多職種との関わりや視点などを学べたことは、協働の礎になっています。将来は研究にも取り組み、臨床工学の発展にも貢献することが目標です。

石川 愛梨 さん
地方独立行政法人 神戸市民病院機構 神戸市立西神戸医療センター/臨床工学技士
[2023年3月卒業/兵庫県・尼崎小田高等学校出身]
在学中の学びの価値を、臨床の現場で再認識。
先生の言葉も当時の資料も、すべてが生きています。
高校時代、看護師をめざして参加した病院での職業体験の際に、目に留まったのは当時まだ知らなかった臨床工学技士でした。専門的な機器を的確に操作する姿に憧れ、自分にはこの道の方が向いていると感じたことが私の原点。
現在は、カテーテル治療、血液浄化、人工呼吸、医療機器管理など、総合病院の臨床工学技士に求められるさまざまな業務に、幅広く携わっています。覚えることが多く、常に学び続けることが必要ですが、自分のスキルアップになっていることが実感できるので、やりがいをもって臨んでいます。日々実感するのは、森ノ宮医療大学の先生方は、臨床で役立つあらゆるスキルを教えてくださっていたのだということ。現場で一から学ぶような高度な技術も、在学中に基礎を教えてもらっていたおかげで私は一つ上のステップから始められるなど、一歩リードしてスキルアップできています。今後はさらに多様な知識を磨き、対応力のある臨床工学技士になることが目標です。

吉川 美聡 さん
オリンパス株式会社/臨床工学技士
[2024年3月卒業/奈良県・香芝高等学校出身]
生命を支える臨床工学技士には、さまざまな道がある。
自分に合った職種で、多くの人の健康に貢献したい。
入学したときは病院で働く臨床工学技士をめざしていましたが、最終的には医療機器メーカーへの就職を決めました。そのきっかけは、臨床実習の際に手術室で活躍する企業の方の存在を知ったことです。医師や医療スタッフに機器の説明をして、ともに生命を支えている姿が印象的でした。
現在は、オリンパスのグローバル/サービス技術開発コースで、「より多くの人の健康といのちを守ることに貢献したい」という想いを実現するべく日々尽力しています。今後は大学で学んだ医療機器の知識、臨床現場の知識、病院で働く多職種への理解を生かし、マニュアルの作成や技術指導に携わりたいと思っています。また、森ノ宮医療大学には医療系企業への就職を支援する体制が整っていて、親身にサポートしていただきました。臨床工学技士には多様な道があること、自分に合った働き方があることを気づかせていただきました。
臨床工学技士にはさまざまな道がある!
医療系総合大学なので病院や医療機関への就職が強いのはもちろんですが、医療機器メーカーなどの一般企業への就職も可能で、多様な就職先があります。キャリアセンターと連携し、本学科では3年次前期に全員に対して個別面談を実施することで、早期から就職への意識づけを行います。そして同年次の8月には、医療技術学部で「一般企業研究セミナー」を開催。大手企業を含め、さまざまな一般企業から話を聞く機会を設けています。
卒業生像
ディプロマポリシー(卒業認定・学位授与の方針)
臨床工学科に4年以上在籍し、卒業要件単位数を取得したものに卒業が認定され、学士(臨床工学)の学位が授与されます。これは臨床工学技士国家試験受験資格となります。今後益々増大する医療機器の安全確保と有効性維持の担い手(操作・管理)として人体と医療機器の繋がりを深く理解したうえで、チーム医療における責任感や使命を理解し、臨床工学技士としての職責を自覚し、実践できるよう以下の能力を身につけた人材に学位を授与します。
[1]精度の高い専門的知識と専門技術
地域社会や医療現場等でのチームにおける臨床工学の役割を理解し、自己の知識・技術を点検・評価し、実践に即した精度の高い臨床的および工学的な知識と専門技術を活用し、患者・医療従事者それぞれの立場を理解した上で臨床工学技士としての知識力と技術力を発揮することができます。
[2]チーム医療で活躍するための幅広い知識と協調性・コミュニケーション能力
チーム医療を実践するために他職種に関する幅広い知識と患者・家族の想いを理解し、チーム医療の実践に欠かせない協調性・コミュニケーション能力を駆使して、 医学の進歩と地域・社会福祉の向上に寄与することができます。
[3]豊かな人間力
他者への思いやりの心を持ち、人に寄り添う豊かな感性、その想いを医療の力にかえることのできる人間力、さらには生命と真摯に向き合う高い倫理観を育むことができます。
[4]主体的問題解決能力
臨床工学技士に相応しい高い専門性とコミュニケーション能力を備え、臨床工学の立場から患者支援に関する諸問題をあらゆる角度からエビデンスを基に科学的視点で捉え、主体的に創造的に問題を解決することができます。