診療放射線学科 臨床実習・実習先紹介 CLINICAL TRAINING
実習先
「診断部門」「核医学部門」「放射線治療部門」の
3部門が揃った医療機関を実習先として確保
実習先として、大阪市内をはじめ、近畿一円(大阪府・兵庫県・奈良県・京都府・和歌山県・滋賀県)に、中核病院・大学附属病院などを確保しています。原則として、幅広い放射線診療に対応するために必須となる3部門、「診断部門」「核医学部門」「放射線治療部門」がそろった医療機関であり、設備・指導者に恵まれた環境を整えています。
臨床実習中のサポート体制
前・後期合わせて約3ヶ月にわたる臨床実習では、学生が安心して学べるよう、万全のサポート体制を整えています。本学科の教員が定期的に実習先を巡回訪問するほか、帰校日を設けて学生と直接対話する機会をつくっています。学生へのアドバイスは、医療技術や学修内容に関することだけでなく、精神面のケアも大切にしています。

主な実習病院
国立・公的病院 | 病床数 |
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大阪急性期・総合医療センター | 865床 |
大阪医療センター | 605床 |
京都医療センター | 600床 |
大阪国際がんセンター | 500床 |
堺市立総合医療センター | 487床 |
和歌山ろうさい病院 | 303床 |
大学病院 | 病床数 |
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京都大学医学部附属病院 | 1131床 |
大阪大学医学部附属病院 | 1086床 |
奈良県立医科大学附属病院 | 992床 |
大阪公立大学医学部附属病院 | 965床 |
兵庫医科大学病院 | 963床 |
近畿大学病院 | 919床 |
滋賀医科大学医学部附属病院 | 603床 |
関西医科大学総合医療センター | 477床 |
民間病院 | 病床数 |
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医学研究所北野病院 | 685床 |
日本生命病院 | 350床 |
※病床数:病院の規模を表す最も一般的な指標。

大阪国際がんセンター(大阪市中央区)

日本生命病院(大阪市西区)

大阪急性期・総合医療センター(大阪市住吉区)
臨床実習スケジュール
3年次前期
臨床実習ゼミナール 〔15コマ〕
学内の実習施設において基本となる臨床技能を身につけます。OSCEなど臨床技能教育を通して模擬患者に対して実技を行い、学外での臨床実習に必要な力を養います。
▼
臨床実習 〔2週間〕
実際の現場で診療放射線技師の行う業務を見学・体験することにより、学内で学んだ知識や技術を再認識します。卒業後のイメージを具体化し、自分のキャリアを見つめる場としても位置付けています。
3年次後期
臨床実習ゼミナール 〔15コマ〕
合計8週間におよぶ臨床実習Ⅱ・Ⅲの前に、再度学内で実際の臨床現場で必要となる基礎的な力を確認します。
▼
臨床実習Ⅱ・Ⅲ 〔合計8週間〕
実際の医療機関において、X線単純撮影、X線CT検査、MRI検査などの「画像診断検査」を経験します。また、放射線治療技術と放射線安全管理学分野についても学び、診療放射線技師としての基礎能力を向上させます。
実習体験記

大西 穂乃華 さん
2025年3月卒業
[大阪府・大阪学芸高等学校出身]
※取材は在学中(4年次)のものです。
スキル、スピード、そして思いやり。現場のすべてが学びになった。
CT、MRI、一般撮影、核医学検査等の機器点検や実務の見学に加え、CT検査では、患者さんのお呼び出しからCT検査への誘導、ポジショニングも経験しました。患者さんからは医療者として見られるため、最初はかなりプレッシャーと責任を感じたことを覚えています。検査数も多く、丁寧さと速さを両立することもスキルの一つだと実感しました。特に印象的だったのは、医療者間で共有している情報は、身体に関わることだけではないということ。「不安がっておられる」「気持ちが沈んでいる」といった心の様子も共有されていました。命に関わるシビアな検査を前に患者さんが弱気になられた際には、技師が気持ちを察して周囲の医療者へ共有し、安心して検査に臨める雰囲気をつくっていました。それもまた診療放射線技師の仕事。一人ひとりの患者さんを思いやり、寄り添えるプロになりたい。その決意を新たにする貴重な経験となりました。

大西 穂乃華 さん
2025年3月卒業
[大阪府・大阪学芸高等学校出身]
※取材は在学中(4年次)のものです。