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本学教員(臨床工学科 加納寛也准教授)が日本で唯一の学生教育用TAVI「シミュレーター血管モデル」を開発に携わりました!

2021年07月08日(木)森ノ宮医療大学
広報課

この度、臨床工学科 加納寛也准教授が学生教育用TAVI「シミュレーター血管モデル」の開発に携わりました!

学生教育用TAVI「シミュレーター血管モデル」とは、人工心肺装置を用いずに大動脈弁留置術を行う「経カテーテル大動脈弁留置術(TAVI)」を学ぶための装置です。

日本では2013年により「経カテーテル大動脈弁留置術」という新しい手術方式が用いられたことにより、手術のシミュレーションを行う中で「シミュレーター血管モデル」を活用することがより実践的であるといわれています。

しかしながら、国内でシミュレーター血管モデルを制作した教育機関での前例はほとんどなく、多くの病院では企業からのアクリルモデルやアニメーションや手術映像を見ながら練習している状況であり、単に映像を見るだけではどうしてもリアルな感覚がつかむことができないという大きな課題がありました。

そこで、臨床工学科では学科開設時より「学生に新しい治療を体験させること」を目的に、加納寛也准教授が中心となり「シミュレーター血管モデル」の開発に取り組んできました。今までと異なる点は実際の大動脈の太さ24~28㎜に合わせてカーブ状に空洞を作ることは技術的にも相当難しく、プラスチック加工の株式会社匠工芸(兵庫県)と共同で開発しながら、約1年半という期間をかけて完成することができました。

この「シミュレーター血管モデル」はカテーテルの動きも見えるため、「経カテーテル大動脈弁留置術」の手技を肌感覚で習得できるほか、血管などを解剖学の観点からも学ぶことが可能で、日本で唯一のシミュレーターとなります。また、臨床工学の教育現場に設置しているのは国内で「森ノ宮医療大学」だけとなっています。

開発に携わった加納寛也准教授は「現在は心臓弁から脚までの血管のみを再現していますが、その他にも心臓から頭へ至る首筋の動脈をイメージしたものや、動脈瘤(動脈にコブが出来る症状)を想定した血管モデルが今後できることによって、解剖学をはじめ治療方法の実習としても活用することができると思います。」と新たな可能性に意欲を示していました。