ASCO Breakthrough 2024でがん緩和ケアの鍼施術成績を発表しました(鍼灸学科 増山祥子准教授、山下仁教授)
2024年10月09日(水)森ノ宮医療大学
2024年8月8日(木)~10日(土)にパシフィコ横浜ノースにて開催された米国臨床腫瘍学会(ASCO:American Society of Clinical Oncology)の学術集会の一つであるASCO Breakthrough 2024において、本学 医療技術学部 鍼灸学科の増山祥子准教授と山下仁教授が、大阪急性期・総合医療センター緩和ケアチームの中で実施したがん患者に対する鍼施術の臨床効果についてポスター発表をしました。
ASCO Breakthroughは、技術革新によりがん治療が進化し、患者さんへの治療が改善される中、世界のがん治療のリーダー、医療技術のパイオニア、新薬開発者、臨床医、研究の先駆者たちがインスピレーションやコラボレーション、そして新たなソリューション発見のため、アジアの地に集結するグローバルなオンコロジー会議です。
当日の発表では、これまでに83名の入院患者に週1~2回の鍼施術を行った際の、疼痛や浮腫、しびれ、嘔気、こり、呼吸のしにくさの観点から、施術直後に臨床的に意味のある改善がみられた患者の割合について詳細を報告しました。
【発表抄録はこちら】
【増山准教授のコメント】
検討したのは直後の一時的な症状緩和であり、さまざまな要因が関与した可能性がありますが、終末期のがん患者にとって鍼が緩和ケア手段の一つとして役立つのではないかと考えています。
【次世代のがんプロフェッショナル養成プラン】
文部科学省が実施する「次世代のがんプロフェッショナル養成プラン」に、大阪大学を中心に本学を含めた近畿6大学が参画する「地域に生き未来に繋ぐ高度がん医療人の養成」が選定されました。
本学は関西最大級の医療系総合大学として、2007年の開学以来、様々な医療職の養成に取り組んでまいりました。
今回「がんプロフェッショナル養成プラン」事業に選定されたことを契機として教育プログラムの開発を進め、がん医療人材の養成に取り組んでまいります。
※本事業は大阪大学、京都府立医科大学、和歌山県立医科大学、奈良県立医科大学、兵庫県立大学、森ノ宮医療大学の6大学により、2023(令和5年)~2028年(令和10年)の6年間にわたり実施されます。
【教員データベース】
下記より研究者の業績等をご覧いただけます。
・山下仁教授(鍼灸学科)
・増山祥子准教授(鍼灸学科)